上海、消費イノベーションと国際的な消費環境の高度化に向けた新政策を発表

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このほど、上海市は「消費の新業態・新モデル・新シーンに関する特別資金申請ガイドライン」および「国際的な消費環境の最適化に関する特別資金申請ガイドライン」の2つの政策を新規発表しました。財政支援を通じて、ブランドや事業者によるコンテンツ提供の高度化や、サービスの利便性向上を促進すことを目的としています。

新政策は、消費分野における「三つの『新』」の発展と、国際的な消費環境の整備に重点を置いています。

「三つの『新』」の発展とは、「新業態・新モデル・新消費シーン」の創出を指します。その主要目的は、的確な財政支援を通じて、消費イノベーションにおける課題解決を図り、消費者のニーズに合致した新たな業態やシーン、モデルの創出に積極的に取り組むことにあります。上海は特に、「首発経済(初発表経済)」「サービス消費シーンの革新」「ブランド経済」の3分野を重点的に支援しています。

「首発経済(初発表経済)」の面では、新商品や新サービスの発表が集積するエリアの形成、有力ブランドによる1号店の開設、新作初公開・初展示・初披露イベントの開催などを支援し、「首発上海(ファースト・イン・上海)」ブランドの確立を目指します。市民や観光客が、世界最先端のトレンド商品をいち早く体験・購入できる環境づくりを進めます。

「サービス消費シーンの革新」の面では、新たな消費シーンの創出やサービス消費集積エリアの整備を支援します。文化・商業・観光・スポーツ・展示会の連動を深め、ナイトタイムエコノミーを活性化させるほか、輸出向け優良品の展示販売拠点の整備などを通じて、市民や来場者の消費体験の充実・高度化を図ります。

「ブランド経済」の面では、人気IPとのコラボレーション実現に注力し、老舗企業や新興消費ブランドによる新商品開発・新店舗展開を支援します。また、「上海オーダーメイド・Shanghai Style」サービスの拡充や「AI+消費」の集積エリアの形成を推進します。

国際的な消費環境の整備においては、市内の主要な商業エリアをリニューアルし、より魅力的で快適なショッピング環境と、質の高い便利なサービスを提供することを目指します。

具体的には、主要な商業エリアにおける没入型消費スペースの創出や、空間デザイン・装飾演出による雰囲気作りを支援します。また、多言語案内表示、通信、手荷物預かり所の拡充に加え、バリアフリー化、子育てファミリーやペットフレンドリーな環境整備など、インバウンド客に優しい環境づくりを推進します。

さらに、インバウンド需要の拡大に対応し、決済の利便化や免税手続きの簡素化を図ります。入国後の消費、出国時税金還付、チケット半券による連動消費キャンペーン、決済の利便化、総合的関連サービスなどを網羅した「ワンストップ型の国際サービス」の開発を支援するほか、出国時税金還付に対応する店の新規設置、セルフ税金還付端末や決済機器の導入、インバウンド対応人材の育成なども支援対象となります。

「コンテンツの充実」と「環境の高度化」という2つの側面から、的確な財政支援によりサービスや施設の不足を補完することで、同政策の実施は上海の消費環境にさらなる活気と洗練をもたらすとともに、より質や利便性の高いサービスを通じて、上海の国際性とグローバルな魅力のさらなる向上につながると期待されます。

出典:上海商務、上海広播電視台(SMG)