「上海グローバル・テクノロジーパートナー計画」が発表
国際競争力を備える、開放的な科学技術イノベーション環境の整備を加速させるとともに、海外の研究機関や企業、組織、さらには科学技術イノベーション・起業人材などが「上海科学技術パートナー」となるよう後押しし、グローバルな科学技術共同体の構築を推進するため、上海市政府弁公庁は先日、「上海グローバルテクノロジーパートナー計画」(以下、「パートナー計画」)を印刷・配布しました。
同「パートナー計画」では、6つの重点行動と18項目の具体施策かな構成されており、詳細は以下のとおりです。
一、国際共同研究の推進
(一) 共同研究開発を支援します。世界各国の科学技術行政機関、研究機関、関連組織との連携モデルを深化・拡充し、助成金・支援制度の整備を進めることで、二国間共同研究プロジェクトを支援します。上海の研究チームがグローバルパートナーと共に共通の発展ニーズに基づき、それぞれの技術的強みを活かして、「小規模でありながら高品質な」共同研究プロジェクトを展開することを後押しします。あわせて、重要な課題やイノベーションニーズに対しては、戦略的な協力として「フラッグシッププロジェクト」の設立を検討します。国際チャレンジコンテストの開催や「上海ニーズ×グローバル公募」といった形式を通じて、世界中のイノベーション主体による上海の科学技術課題への参画を促進します。
(二) 共同研究プラットフォームを構築します。上海のイノベーション主体が海外パートナーと連携し、国際共同研究ラボなどのハイレベルな国際共同研究プラットフォームを構築することを支援します。双方が研究設備や資源を共同で投入し、共同研究や学術・人材交流、技術成果の実用化を進めることを奨励します。あわせて、成果に基づく評価制度を軸とした国際共同研究ラボの支援メカニズムを整備します。
(三) 巨大科学 計画・プロジェクトを育成します。上海のイノベーション主体が世界の研究機関と共同で研究を行い、多国間協力ネットワークを構築するとともに、国際的な巨大科学計画や巨大科学プロジェクトを主導または参画することを支援します。国際科学技術組織の枠組の下で、上海イノベーション主体とグローバルパートナーの協力強化を後押しします。
二、人材交流・往来の促進
(四) 世界トップレベルの科学技術人材を上海に誘致します。「白玉蘭人材計画」を実施し、上海の研究機関や科学技術企業がグローバルハイレベル人材とその研究チームを招聘することを支援します。外国人人材ビザや就労許可の手続きを継続的に最適化し、国際的な職業資格証明書の承認リスト制度を整備することで、上海を訪れるグローバル科学技術人材の利便性を継続的に高め、上海在住の科学技術人材への生活サービス・支援を強化します。
(五) 海外の若手科学技術人材が上海で訪問研究・交流を行うことを支援します。「上海パートナー研究計画」プロジェクトを実施し、基礎研究や先端技術、未来産業などの重点分野に焦点を当て、海外の優秀な若手科学者が上海で共同研究を行えるよう支援するとともに、国際的な視野と将来性を持つハイレベルな科学技術人材を共同で育成します。上海市外国人留学生政府奨学金を活用し、各国の優秀な学生が上海で留学や科学研究を行うことを支援します。
(六) 海外の若手科学技術起業家が上海で起業することを奨励します。グローバル科学技術イノベーション・プロジェクトの「上海加速計画」を実施します。国際イノベーション・スタートアップ大会「創・在上海」や、グローバル・イノベーション・スタートアップ・コンテスト「海聚英才」の国際化レベルを向上させます。外国人起業家向けの就労許可制度や「起業ファーストステーション」などのサービスプラットフォームを活用し、世界中の若手科学技術人材を上海での起業へと呼び込みます。また、上海における高品質なインキュベーターや概念実証(PoC)プラットフォーム、留学帰国者向け創業パークなどの機能を活用し、海外のスタートアップチームの中国進出の最優先拠点として上海の地位を強化します。
三、国際科学技術組織の誘致・育成の促進
(七) 国際科学技術組織を積極的に誘致します。世界的な影響力を有する国際科学技術組織が上海で本部や事務局を設置することを支援し、科学技術分野において海外非政府組織による上海代表処の設立を促進するとともに、国際科学技術組織の上海での活動を支えるサービス・支援体制を充実させます。さらに、国際科学技術組織による上海でのハイレベルな国際学術交流や業界交流イベントの開催、および国際標準や業界ルールの策定をはじめとる国際的な交流・連携への参画を支援します。
(八) 国際科学技術組織の設立・育成を支援します。上海が優位性を持つ分野や先端技術、未来産業といった新興領域において、上海のイノベーション主体がグローバルパートナーと共に国際科学技術組織を発起・設し、国際協力連盟構築の推進役として、グローバルな協力ネットワークを拡充することを奨励します。
四、オープンサイエンスの推進
(九) 科学技術イノベーション資源の開放・共有を推進します。研究施設のグローバルな開放・共有を奨励し、国際協力・交流を強化します。グローバルパートナーが大型科学施設を活用して上海のイノベーション主体と共同研究を実施することを支援します。上海の研究開発関連公共サービスプラットフォームやグローバル技術需給マッチングプラットフォームの国際対応能力を高め、科学技術イノベーション資源の国際的な開放・共有をさらに促進します。
(十) 人的・文化的交流を促進します。上海のイノベーション主体が、国際研修、セミナー、サマースクールなどの形式を通じて、グローバルパートナーと共同で、技術トレーニングや人材育成などのキャパシティ・ビルディングを実施することを支援することで、科学技術分野における中国と海外の人的・文化的交流を深化させるとともに、科学技術成果の交流と普及を促進します。
(十一) 国際科学技術交流プラットフォームの高度化に注力します。世界人工知能大会や浦江イノベーションフォーラムなど、特色あるイベントの国際化水準を引き続き向上させ、ハイレベルな国際科学技術交流プラットフォームを整備します。また、海外の有力な科学技術展示会・イベントと連携を強化し、双方向の交流メカニズムを確立します。さらに、先端科学技術の発展、科学技術の管理・ガバナンス、科学技術倫理などの分野における各国の関連政府機関や科学技術組織との対話・交流メカニズムを構築します。
五、産業イノベーションの国際化の推進
(十二)企業の海外進出に対する高品質なサービスを提供します。上海の科学技術企業によるグローバルイノベーションネットワークの拡大および市場との連携深化を支援します。企業が多様な国際イノベーション協力を実施することを奨励し、海外の主要専門展示会への出展を後押しすることで、革新的な製品の国際市場進出を加速させます。さらに、上海市「一帯一路」総合サービスセンターと上海市企業海外進出総合サービスプラットフォーム の整備を強化し、専門サービス機関のクロスボーダー・サービス能力向上を支援します。「企業国際化発展連盟」の設立に取り組み、海外商工会議所や業界団体などの役割を活かして、上海企業の海外展開を多角的に支援します。
(十三) 外資企業が上海でイノベーション創出につながる活動を展開することを支援します。上海市の科学技術関連財政プロジェクトの申請・助成について、外資企業が参入できるよう規制を緩和します。研究インフラ、基盤技術の研究開発プラットフォーム、および公共科学技術情報に関しては、法令・規定に基づき外資企業に開放します。外資系研究開発センターが公益的な基礎研究基金を設立することを奨励し、当該基金の支援対象となる大学・研究機関の基礎研究プロジェクトに補助金を支給します。財政支援を受けた外資系研究開発機関による協同イノベーションプロジェクトにおいては、外資企業と上海の研究機関・テック企業が連携して、共同研究ラボの設置などを通じて、基礎研究や先端技術のイノベーション創出を展開することを支援します。外資企業が、オープンイノベーションプラットフォームを構築し、概念実証(PoC)プラットフォームや基盤技術サービスプラットフォームを整備し、越境インキュベーションサービスを展開することを支援し、関連優遇政策を受けられるようにします。
(十四) 世界トップレベルの科学技術パークを建設します。張江科学城 や「大零号湾(グランドネオベイ)」科学技術革新策源機能ゾーン の建設に注力し、張江ハイテク産業開発区の各サブパークによる投入拡大と国際化レベルの向上を支援します。世界の産業・科学技術パーク、多国籍企業、専門サービス機関と、張江ハイテク産業開発区を代表とする産業パークとの制度的な協力を深化させます。国際協力産業パークの建設を加速させ、優良な産業イノベーションプロジェクトを上海へ誘致することで、特色ある産業イノベーションクラスターを形成します。
六、イノベーションエコシステムの最適化の推進
(十五)開放的な学術交流環境を整備します。ハイレベルな国際科学技術ジャーナルの共同構築を推進し、国際学術交流の展開に向けた利便性の高い環境を整えます。上海の高等教育機関、研究機関、新型研究開発機関に対し、国際標準に適合した研究管理・資金管理体制と人材育成環境の整備を支援し、国際的な学術・人材交流を促進する重点プラットフォームの構築を推進します。さらに、上海市科学技術賞と白玉蘭友誼賞を通じて、国際科学技術協力への支援を一層強化します。
(十六) 知的財産権への保護を強化します。世界トップレベルの知的財産ビジネス環境の整備を推進し続けます。世界中の知的財産サービス機関や仲裁機関が法に基づき、上海での分支機構を設立し業務を展開することを支援します。あわせて、国家知的財産権運用(上海)国際サービスプラットフォームなどのサービス機能を継続的に強化するとともに、条件を満たす研究データに対し、関連規定に基づいてデジタル製品として知的財産の登録を行うことを奨励します。
(十七)研究用資材の通関とデータのクロスボーダー流動の利便性を高めます。研究用資材向け一時的輸出入国政策を着実に実施し、通関の利便化措置を改善します。バイオ医薬品の研究開発用・検査用資材に対する輸入試行政策を最適化し、特殊品物に関する輸出入共同監督・管理メカニズムをさらに整備することで、細胞治療製品と関連特殊品物の輸出入を支援します。データリソースの取引・流通、クロスボーダー移転、保護など面における制度および標準規範の策定・整備を加速させます。法に基づいて安全性を確保した上、データのクロスボーダー移転の利便性を高めるとともに、データのレベル別・種類別保護制度の実施を推進します。
(十八) 重点区域における開放の優位性を発揮します。臨港新片区(エリア)を含む中国(上海)自由貿易試験区を基盤として、関連する開放型イノベーション機能の拡充を図り、臨港新片区によるグローバル・オフショア・イノベーション拠点の構築を支援します。東方ハブ国際商務合作区の機能を発揮し、同区域内における専門的学術会議など科学技術交流イベントの開催を支援するとともに、概念実証(PoC)プラットフォームと開放的イノベーションプラットフォームの整備を推進します。さらに、虹橋国際中央商務区が開放的ハブとしての機能を活かし、グローバル技術需給マッチングプラットフォーム等のイノベーション資源とサービス機関の集積を促進し、イノベーションネットワークを構築します。
※ 上記日本語翻訳は参考用です。中国語版が正式なものであり、両言語版の間に相違がある場合、中国語版が優先されます。
出典:上海市人民政府網