ビジネス環境最適化の新たな実践:黄浦区における「屋外客席設置」新規定、「管理」と「規制緩和」の両立で消費を拡大
屋外客席経済のさらなる活性化を図るため、黄浦区は運営主体と事業者からの意見を踏まえ、同区で実施してきた屋外客席設置に関する試行政策を改定し、「上海市黄浦区における屋外客席設置に関する実施意見」(以下「新規定」)を策定しました。新規定は近いうちに正式に施行される予定です。
新規定では、屋外客席の設置エリア、業態の種類、関連サービスなどに関する規定を明確にするとともに、「設置可能範囲の拡大」と「申請チャネルの新設」という二つの突破を実現しました。新規定の施行は、黄浦区が「上海市世界一流のビジネス環境の構築を加速するためのアクションプラン(2026年)」を積極的に具体化する実践例です。
九江路に位置する「FTC+1」カフェの店先に設置された屋外客席(撮影・海沙爾/解放日報)
新規定では、「規制緩和」の姿勢がはっきりと示されています。市民・事業者の意見やこれまでの試行経験を踏まえ、屋外客席の設置範囲を、従来の「建築線内」から、「店舗が単独または共同で使用するスペース」へと拡大し、屋上スペースも含めることで、設置可能の範囲は画期的な拡大を実現しました。また、夜間経済の発展傾向に合わせ、屋外客席の営業時間に対する統一制限を撤廃し、運営主体や店舗が実情に応じて営業時間を適宜延長・調整することを可能にし、夜間消費の潜在力をさらに引き出すことを図ります。
新規定のもう一つの大きな特徴は、屋外客席設置に関する申請・届出チャネルを全面的に整備した点にあります。これまで、自営業者が屋外客席の設置を申請する際には、通常、商業エリアや商業施設などの事業主体を通じて一括申請する必要がありました。しかし、これらの個性豊かなロードサイド店舗にとっても、「屋外スペース」を活用したいというニーズは高まっていました。こうした実態を受け、新規定では自営業者向けの申請チャネルを新設しました。条件を満たす店舗は所在地を管轄する街道へ直接申請できるようになりました。これによりロードサイドの店舗にも公平な機会が提供されます。一方で、大手チェーン企業に対しても申請手続きを最適化し、本部が統一した計画を策定した上で、区の都市管理・法執行部門に直接申請できるようにしました。関係部門が街道と連携して実施を進めることで、企業側のコミュニケーションコストを効果的に軽減します。
商業の活性化を図ると同時に、新規定では秩序のある管理も重視しています。屋外客席の設置にあたっては、自転車道や点字ブロックを占用しないこと、歩行者の通行を妨げないことを明記し、緑地帯の破壊、無断での屋外用設備設置、騒音迷惑、屋外での食品加工など、七つの禁止事項を明確に列挙しています。特に歴史的風貌保護地区においては、現地の状況に合わせた屋外客席の設置を認めつつも、「街並み・景観との調和」を必須要件としています。
さらに、新規定では「定期評価」と撤退メカニズムを導入し、交通状況、環境・住民生活への支障などを総合的に配慮しながら、設置場所を動的に調整する仕組みを整備しました。あわせて、市民参画も管理プロセスに組み込み、共用スペースの利用については、事前に関係者の同意を得ることを必要とし、設置場所に関する情報は社会に公開され、広く監督を受けることとされています。
黄浦区都市管理局の担当責任者・徐智傑氏は、「法治化された環境こそが、最良のビジネス環境です。法に基づく運営こそ、屋外客席経済は安定的かつ持続的に成長でき、都市のソフトパワーを発信する真の窓口となれるのです」と述べています。
出典:上観新聞、解放日報