上海の「第15次五カ年計画」建議案の詳細解説
先ごろ、「中国共産党上海市委員会による国民経済・社会発展第15次五カ年計画の策定に関する建議案」(以下「建議案」)が正式に発表されました。「建議案」は、上海が直面する深刻かつ複雑な発展環境の分析を踏まえ、2035年に向けた上海の発展ビジョンを示すとともに、「第15次五カ年計画」時期における上海の経済・社会発展の指導思想、遵守すべき原則と主要目標、戦略的任務と重要措置などを明確に提示し、今後5年間の上海の発展に向けた明確な青写真を描きました。
「建議案」は、複数の分野にわたり「第15次五カ年計画」時期の上海の経済・社会発展における戦略的任務と重要措置を配置しました。中でも「五つのセンター」の加速的な建設が最優先課題と位置づけられています。「五つのセンター」は、上海の社会主義現代化建設の鍵となる存在です。
上海市委員会研究室の鄧続周副主任は、「五つのセンター」建設を加速する上で極めて重要なのは、「先手を打つ」の役割をよりよく発揮することだと説明しました。「建議案」は、国家戦略の実行、国家利益の保護、国家安全の保障をめぐり、上海がクロスボーダー及びオフショア金融サービスの機能拡大、グローバルサプライチェーン管理機能の強化など、重点分野で実質的かつ画期的な進展を遂げるべきだと提言しました。
もう一つの鍵は、「五つのセンター」をさらに「連動エンパワーメント」へと転換させることにあります。上海社会科学院の幹春暉常務副院長によれば、「五つのセンター」の協調と連動を推進することは、新時代において上海が世界的な資源配分能力を強化し、国家戦略に奉仕する重要な道筋であり、その核心は機能の相互補完とシステムの統合を通じて、分散した優位性を総合的な競争力に転換し、機能の積み重ねとシステムの再構築へのパワーアップを推し進めることにあります。
「建議案」における科技金融、海運のデジタル化・スマート化・グリーン化への転換といった一連の配置はすべてこれと密接に関連しており、将来的には「五つのセンター」の連動と融合が一層強まると見込まれています。
内需重視の大局的背景の下、サービス業の質の高い効率的な発展も重要な課題の一つです。「建議案」は、情報サービス、科学技術サービス、工業サービスなどの生産性サービス業の高付加価値化発展、および介護や家事代行などの生活サービス業の質の高い発展に対して明確な配置を行いました。
「独創的な改革、先導的な開放」に関連しては、「建議案」は、各種経営主体の活力を十分に引き出すこと、要素の市場化配分改革を深化すること、開放型経済新体制を構築すること、重点地域の改革開放試験区としての役割を発揮することなどに対して配置と手配を行いました。
上海市発展改革研究院の馬海倩副院長は、「改革開放の措置が有効かどうかは、最終的には対象主体の活力を引き出せたかどうかで判断される」と述べ、「建議案」が監督メカニズム、企業関連行政検査、企業優遇政策の享受、要望への迅速対応メカニズムなど、現在企業が現在抱える顕著な問題に対して、ビジネス環境を最適化するための一連の措置を打ち出したことを指摘しました。また、企業の非常に切実なニーズに応え、専門サービス機関のグローバルネットワークの拡大や越境サービス能力向上の推進、海外進出企業の安全かつコンプライアンス経営の導きなど、海外総合サービス体系の面で配置を行い、「これは上海が政策対象者の実感度により一層重視していることを示している」と語りました。
「建議案」は、高水準の改革開放を深化するには、問題指向とシステム的思考を堅持し、経済体制改革の牽引的役割を発揮して各分野での改革を進めていく必要があると強調しました。これは、上海がより体系的かつ全体的な制度設計を行い、改革開放措置の焦点、協調性、目標指向の一致性を強化し、より広い範囲で真に改革がもたらす良い影響を発揮していくことを意味します。
※ 上記日本語翻訳は参考用です。中国語版が正式なものであり、両言語版の間に相違がある場合、中国語版が優先されます。
出典:上観新聞