上海、ビジネス環境の持続的向上に取り組む――「行動計画8.0版」が大きな成果を上げ、2026年版も発表済み
2018年から、上海は毎年の初めにビジネス環境最適化会議を開催し、これまでに8つのアクションプランを発表しました。2025年12月末時点、世界銀行は119の経済主体についての企業調査情報を発表し、そのうち、上海の22項目のビジネス環境評価指標は世界最高水準を維持し、シンガポール、ニューヨーク、ロンドン、香港を超えました。
2025年に発表された「上海市、企業のモチベーション向上と世界一流のビジネス環境を持続的に構築するための行動計画」(行動計画バージョン8.0)では、58項目の課題と措置が定められました。2025年末までには、すべての課題と措置が完了し、「十大難関攻略任務」も確実に実行されました。
(写真・上観新聞)
国際的な基準との整合性改革をさらに深化
2025年、上海は世界銀行の基準との整合性改革を継続的に深化し、新たに一連の革新的で模範的な取り組みを実施しました。
- 市場参入:企業登録の変更や抹消に向けたオンラインで手続き完了可能な「スマートドキュメント」機能を導入し、AIを活用した企業名サポートシステムをバージョン2.0にアップグレードしました。同サポートシステムの企業名自動生成機能は7000回以上使用され、2382の推奨名称が登録されました。
- 立地場所の取得:工事プロジェクトの承認に関する変革を深化させ、「二つの工事許可証の一本化」・「測量・製図の一本化」という申請・承認手続きを最適化し、不動産登録のオンライン手続きと「省間行政サービスワンストップ処理」の協働型サービスを整備しました。
- 公共インフラ:「安心して利用できる」電力サービスパッケージを提供し、土地の「既設施設付き売却」を促進し、「土地取得後即日工事、工事開始後即日電力供給」の実現をサポートします。
- 労働・雇用:506カ所のコミュニティ就職支援サービス拠点が設置され、新しい就業形態に対応した労働者の権利・権益保障監督管理体制を整備し、176万人の新しい就業形態で働く労働者にサービスを提供しています。「個人起業ワンストップサービス」も提供されています。
- 国際貿易:医療機器の輸入において、品質・安全・リスクのレベル別・種類別の監督管理体制を確立し、通関時間が半分以上短縮されました。「分単作業モード(税関申告リストを単位に通関作業の個別処理)」と「総単作業モード(税関申告リストと運送状による通関作業の一括処理)」を両立させた運用方式を革新しました。
- 納税:税務サービスホールでは、「簡単で迅速に対応可能」という26項目の事項リストが導入されました。出国時税還付の「即時還付」サービスが上海全域で実施されています。
- 商業紛争解決:上海国際商事裁判所、上海東方国際商事調停院を設立しました。
- 破産処理:破産業務関連の87項目の課題リストを導入し、「調停による解決」の実現率は90%に達しました。破産処理の効率を向上させるために、分野別に具体的な手続き細則を制定しました。破産関連の訴訟に対し、多様な解決メカニズムを整備しました。
企業向けサービスと規制の最適化
2025年、ビジネス環境の最適化の重要な方向として、上海は企業向けのサービスと規制をさらに改善し、企業のモチベーションを向上させました。
- 政務・政策サービス:「一業一証」改革を深化し、オンライン申請システムを整備しました。企業支援政策の特設ページ「随申兌」を導入し、全市で643の政策プロジェクトを、「申請せずに享受できる」ようにし、企業へのサービス提供回数は611万回を超えました。
- 要素保障サービス:小規模・零細企業への融資支援メカニズムを強化し、元金返済不要の継続融資が累計で1兆元を超え、融資が困難な企業への融資支援も4000億元に達しました。人材サービスアプリを導入し、ワンストップサービスを21カ所設置しました。補助金付き職業技能訓練を延べ66万人規模で実施し、保障性賃貸住宅を6万4000戸供給しました。
- 国際サービス:「入境通(Easy Go)」ワンストップサービスプラットフォームを導入することで、海外観光客にとって利用頻度の高いサービスが統合されており、同プラットフォームでの取引額は累計で30億元を超えました。
- 企業への監督管理:「信用+リスク」に基づくレベル別・種類別の監督管理を行います。部門横断の合同検査においては、多様な応用シーンで利用可能な「検査コード」を導入することで、調査の質と効率を高めました。包容的かつ慎重な監督・管理を深化させ、2025年9月末時点、上海市全市で計106万件以上の行政処罰案件は軽微な違法行為として処分が免除され、罰金の減免額は126億元を超えました。
- 企業の合法的権利保護:企業関連権利侵害情報の受付拠点、「守滬e站(サイバー安全保障ステーション)」とネットワーク検査スペースステーションといった三者の協力による企業保護を進めています。ビジネスネットワーク環境を最適化させました。「藍鯨(ブルーホエール)」による企業保護ステーションを整備することにより、2400件以上の経済犯罪事件が解決され、企業への法的支援1000件以上を提供しました。
ビジネス環境の基盤を強化
2025年には「街道・鎮が号をかけ、関係部門が対応する(街道・鎮が問題を発見・提起すると、関連部門が直ちに現場に駆けつけて対応する)」メカニズムが全面的に実施され、各地域のビジネス環境の統括能力が向上しました。特に、重大プロジェクトの推進や日常的な企業サービスにおいて効果的でした。党建設(共産党組織活動)によるビジネス環境の構築をリードする面では、末端組織における党建設はビジネス環境の構築に強力な保障を提供し、街区のビジネス環境構築をサポートしています。街区の党組織網は徐々に産業や沿道の商店にまで拡大し、紛争解決や企業発展をサポートするプラットフォームとなっています。
良好な社会的風土の醸成
「企業はビジネス環境の恩恵を享受する者であると同時に、新たなビジネス環境の創出者である」という理念のもとに、2025年、上海市は市・区・街道(鎮)の3段階におけるビジネス環境の構築を強化し、社会全体で良好な雰囲気を作り出すことで、すべての企業がビジネス環境を構築また守るように促進してきました。
- 政府と企業のコミュニケーションの強化:企業が抱える問題や要望を収集するチャネルを構築し、各業界団体・商工団体を招いて行政機関と対面での意思疎通を進めました。
- 企業要望の対応:29万8000件の企業関連の要求を受け付け、7000件以上の難題に重点的に対応し、5000件以上の現場対応を行い、解決率は98.2%に達しました。
- 代表的事例の宣伝:第1回中国ビジネス環境最適化イノベーション実践事例発表会を開催し、良い事例を表彰しました。また、インタビュー、ショート動画、特集報道など多様な形式を通じて、代表的事例の広報活動を行いました。
2026年初の営業日には、「ビジネス環境の最適化」をテーマとした全体会議が上海で開催され、2026年版のアクションプランが正式に発表されました。
出典:WeChat公式アカウト「上海発布」、上観新聞、上海市発展・改革員会