上海、多国籍企業の人民元・外貨一体化資金プール政策をアップグレード
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国家外貨管理局上海市支局はこのほど、「上海市多国籍企業人民元・外貨一体化資金プール業務試行管理規定」を印刷・配布し、多国籍企業の人民元・外貨一体化資金プール政策を「バージョン3.0」にアップグレードしました。これにより、多国籍企業の中国国内・国外における2つの市場と2種類の資源利用がさらに便利になり、クロスボーダー資金運営管理の効率が向上し、多国籍企業の高水準な開放政策の利便性に対する「獲得感」が引き続き強化されます。
最新バージョンである資金プール「バージョン3.0」の試行内容は主に以下の通りです。第一に、多国籍企業のクロスボーダー資金運営の利便性を向上させ、多国籍企業が対外債務と海外貸付枠内で支払指示に基づいて関連業務を直接取り扱うことを許可します。第二に、取引の実態が真実かつ適法であることを前提として、多国籍企業の許可を受けた国内企業が海外メンバー企業にかわり、国内メンバー企業や海外主体との集中受け払いを処理することを許可します。第三に、企業のクロスボーダー資金運営における自由度を向上させ、多国籍企業の対外債務と海外貸付枠の一部集約を許可し、それぞれのメンバー企業の財務手配の自由度を適度に保つようにします。第四に、多国籍企業の国内メンバー企業間による異なる通貨間の貸借を経常項目のクロスボーダー決済業務に用いることを許可し、企業の融資コストを削減します。第五に、届出手続きを簡素化し、届出方法を充実させ、対外債務及び海外貸付枠にかかわらない資本項目の変更や、許可を受けた国内企業またはメンバー企業の名称変更等の業務処理を協力銀行に委譲します。
出典:澎湃新聞(The Paper)