上海 中小企業への融資支援を強化
上海市政府は最近、「市内中小企業の融資支援強化に関する若干措置」(以下、「若干措置」)を発表し、中小企業の資金調達における行き詰まりの打開に焦点を当て、既存政策の効果的な実施と新規政策の導入を通じて政策措置の適切性と有効性を高めて、中小企業への融資支援を強化し、中小企業の質の高い発展を促進します。10月31日開催された市政府ブリーフィングでは、市委員会金融弁公室など複数の部門が政策の要点を紹介しました。
「若干措置」は合計9項目の重点措置を提案しました。「本措置には3つの特徴があり、1つ目は中央政府の要求を実行し、政策支持を強化すること、2つ目は当市の現状と結びつけて、政策効果を拡大すること、3つ目は需給の連携を深めて、サービスの質と効果を高めることである」と市委員会金融弁公室の陶昌盛副主任は紹介しました。
2024年上海シームレス継続融資は累計1兆元超の投入の達成へ
「若干措置」は中小企業向けの短期継続融資政策を確実に実行させ、全ての中小企業が対象になるようにシームレス継続融資の適用範囲を拡大し、2024年上海シームレス継続融資は累計1兆元超の投入を達成するよう取り組みます。
上海金融監督管理局の曹光群副局長によると、この度、国家金融監督管理局が初めて短期継続融資政策の適用対象を中型企業まで拡大したことが中型企業にとってはとても有利となります。2023年から2024年第3四半期末まで、管轄下の中資系銀行は累計2兆元のシームレス継続融資を投入し、前年同期比9.52%増加となりました。このうち、中小企業や零細企業の短期継続融資は3477億元に達し、前年同期比14.59%増となりました。
中小企業の政策融資保証ファンドの規模を1200億元まで拡大
財政資金の誘導・レバレッジ機能を大いに発揮するために「若干措置」は主に3つの内容を提案しました。
一つ目は政策的融資保証ファンドの規模と適用範囲の拡大を促進すること。2024年上海市中小企業や零細企業の政策的融資保証ファンドの規模は1200億元まで拡大します。
二つ目は新たな中小企業や零細企業融資補助金政策を最適化すること。2024-2025年、10億元の中小企業や零細企業の融資補助金の政策資金を調達し、科学技術などの重点業界の不良債権の補償ハードルを取り払い、補償比率を55%までに引き上げます。
三つ目は財政配当金政策をしっかりと実施し、政策の設計を最適化し、支援政策の包括性と的確性を強化し、企業全体の融資コストを削減します。
融資信用サービスプラットフォームと融資サービスセンターの建設を推進
2024年末までに「16+N」(市内16区とN個の重点産業パーク)の融資サービス体系を形成し、市レベルの融資信用サービスプラットフォームの統合を完了させ、2026年末までに信用情報に基づく「新型包括的融資サービス体系」を構築し、より便利な銀行と企業の連携及び融資活動、より効率的な信用情報の共有、より完全なデジタル開発・利用制度、より綿密な情報価値の発掘と融資製品の革新を実現します。
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情報源:文匯報(WHB)