2025年上半期、上海市におけるプロジェクト成約数は1944件、総投資額6791億元

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-08-11

今年上半期、上海の投資誘致の状況は全体として安定的に向上・好転する傾向を見せています。1月~6月の間に、上海市で着工・実施したプロジェクトは1944件、総投資額は6791億元となり、年間投資誘致目標の58%を達成しました。市全体の工業投資は973億元で、前年同期比19.8%増、そのうち製造業投資は22.8%増の898億元でした。

今年上半期、モデル的な大型プロジェクトが着実に実施されました。トヨタ・レクサスプロジェクト、C919旅客機量産能力第2期プロジェクトなどが着工し、産業チェーンの上下流の集積発展を促進しています。また、中国建材の航空複合材料、上海超伝導第2世代高温テープ材などの重点プロジェクトが着工し、細分化分野のリーディングカンパニーによる質の高いプロジェクトが加速的に集積しています。

投資誘致の構造も持続的に改善されています。1月~6月、工業・ソフトウェア情報産業・工業サービス業のプロジェクトは1286件、総投資額は3824億元(全体の56%)に達しました。そのうち、3大リーディング産業のプロジェクトは175件、総投資額は1075億元で、産業プロジェクト投資規模の約3分の1を占めました。

民間投資も好調な伸びを維持しています。今年上半期、民間投資プロジェクトは1539件、総投資額は3560億元で、投資誘致プロジェクト総額の約半分を占めました。そのうち、6月単月では民間投資プロジェクトが621件、総投資額は1015億元で、当月の総投資額の61%を占め、市場主体の投資信頼度が持続的に回復しています。

近年、上海市の投資誘致活動の取り組みの核心は「企業の実感に寄り添う」ことです。政策面では、上海は3年連続で投資促進政策を改訂・アップグレードしており、今年発表された「3.0版」では企業の要望に直接対応し、主に政策と資源の効率的なマッチングという課題を解決しています。

サービス面では、上海市は企業のライフサイクル全体をカバーするサービス体制の整備に注力しています。例えば、トヨタ・レクサスプロジェクトでは、上海市と市の下の区が連携して包括的な支援措置を策定し、企業の発展過程で発生する様々な課題を効率的に解決しています。また、産業チェーンのエコシステム構築に向けて、展示会、特別商談会、政策紹介などを通じて、新エネルギー車、スマート装備などの分野で産業チェーン上下流の関連企業を継続的に誘致します。トヨタには優秀なサプライヤーをピンポイントで紹介し、「1時間サプライチェーン半径」を構築して、生産のコア工程における現地調達を実現することで、その現地化率は95%以上に達する見込みです。同時に、トヨタプロジェクトを軸に、上海市は産業協同ネットワークを整備し、産業クラスターのハイエンド化・スマート化・グリーン化を推進し、「単一企業の発展」と「産業エコシステムの繁栄」という双方向の相乗効果を生み出しています。

次のステップとして、上海は強い牽引力と大きい波及効果を持つハイレベルのプロジェクトを重点的に狙い、産業政策・プロジェクト資源・サポート資金・応用シーンなどの面から、より的を絞った多様な支援を提供していきます。

出典:澎湃新聞