上海で、技能の価値を再発見

japanese.shanghai.gov.cn| 2026-08-28

2026年9月22日から27日にかけて、第48回技能五輪国際大会が上海で開催されます。世界各地から若者が国家会展中心(上海)に集い、64の競技職種で腕を競います。この大会は、技能の限界に挑む舞台であると同時に、技能の価値と人の創造力を尊重する上海

技能は表舞台に立つことは少ないものの、都市の日常を支える基盤を形づくっています。

「天安千樹」は、「空中に浮かぶ森」のような独特の外観で海外の観光客の間で人気を集めるランドマークです。その実現の裏には、カーテンウォール施工を担った朱斉飛氏のチームが3年にわたって技術の壁を突破し続けることがありました。複雑な異形構造に対応するため、建物一つひとつの形状に合わせた施工方法を工夫し、防水・防火・耐台風などの難題を次々と克服した結果、大胆なデザイン構想を現実のものにしました。

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工事現場で施工状況を確認する朱斉飛氏のチーム (撮影・蔣月)

今年4月の上海国際フラワーショーでは、高さ5.2メートルのフラワーオブジェ「ボサボサわんこ」が蘇河湾で大きな話題となりました。目を引く愛らしい姿の裏には、園芸師の馮瑞氏とチームが植物の生育状況を観察し、形を整え、剪定計画を練るなど、日々メンテナンスを続けている努力があります。彼らにとって園芸とは、「花や植物を育てる」ことだけではなく、植物学や美学、そして工学的な知識と技術を融合させた総合的な技能なのです。

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「ボサボサわんこ」のメンテナンスをしているスタッフたち (撮影・曹景秀)

ランドマーク建築から街の景観、一杯のラテアートから繊細なスイーツに至るまで、都市の日常を彩る豊かな体験の裏には、常に技能者たちの専門的な技と知恵が息づいています。

AIが急速に進化する今だからこそ、技能の価値はむしろ際立っています。技能は、長年の訓練と実践の積み重ねによって培われ、人の経験や判断力、創造力が凝縮されている点が、効率化や指示の実行に長けているAIと異なる点です。

第45回技能五輪国際大会のビューティーセラピー部門・上海選抜大会に挑んだ司献鳳は、何度も深夜まで練習を重ね、数百点に及ぶネイル作品を繰り返し磨き上げました。その卓越した技術で上海選抜大会で優勝し、全国選抜戦で3位に輝いた彼女は、現在、第46回から第48回大会にかけて、上海の訓練基地で同部門のコーチを務めています。

本物の技能とは、単に作業をこなすことに止まらず、相手のニーズを汲み取り、課題を解決することにあります。技能五輪国際大会の技術指導専門家である呉迎祥氏が語るように、AIの進化によって「どうやるか」に困らなくなりましたが、「なぜ作るのか、誰のために課題を解決するのか」を考えることが、これまで以上重要になっています。

「進学だけが道ではありません。技能を身につけることも、未来につながる一つの道です」と技能五輪国際大会のチーフ・コンテンツ・コクリエーターを務める「蕭大業」氏が語っています。中学校卒業時の優秀な成績を収めながらも、料理への情熱から職業学校への進学を選択した康邦成は、その言葉の意味を証明できました。努力を惜しまず、基礎から地道に鍛錬を重ねた彼は、最終的に技能五輪の西洋料理部門において中国初となる金メダルを獲得しました。

近年、上海では技術・技能人材の育成体系が継続的に整備されています。将来の産業発展を見据えた「中等職業学校3年・応用学士課程4年の一貫職業教育」などの専門課程も相次いで設置され、若者がキャリアを切り拓く選択肢がさらに広がっています。

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「誰もが何かしらのプロ」共創プロジェクトのポスター(画像提供・主催側)

同時に、技能は人々の日常にも浸透しつつあります。「誰もが何かしらのプロ」をテーマとした技能五輪国際大会の共創プロジェクトや、「上海スキル・トレンドマーケット」などのPRイベントを通じて、園芸やベーキング、美容といった技能がより身近なものとなっており、街の公共空間でさまざまな技能に触れる機会が提供され、市民は自ら何かを創り出す体験を通じ、ものづくりの魅力を肌で感じられるようになっています。

出典:上観新聞