中国、世界トップレベルの医療水準が外国人患者を引き寄せている

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最近、多くの外国人インフルエンサーが中国で治療を受ける体験をSNSに投稿し、大きな反響を呼んでいます。SNS上の「中国での受診」というトレンドトピックには、投稿やショート動画が相次ぎ、リアルな中国の医療事情を世界に発信しています。

中国のビザ免除措置が次第に拡充される中、ビジネスや観光目的で上海を訪れた外国人が、医療機関で受診するケースも増えています。「観光目的」と「受診目的」の関係があいまいになっています。

2025年に中国国内の主要な国際病院で受診した外国人患者数は延べ128万人に達し、3年前に比べて73.6%急増しました。特に欧米からの患者数は倍増しています。そのうち、中国で長期就労する外国人がいれば、治療目的で中国を訪れた外国人や、わざわざ中医治療を体験しに来た外国人もいます。

「安価・効率的・サービスが良い」といった理由から、中国での受診を選ぶことが多いです。しかし、医療関係者によると、特定分野において中国医療が「独自の強み」があるのも、外国人患者さんが中国を選んだ理由の一つだといいます。

2025年末、多発性骨髄腫を患う南アフリカ出身のカヌー優勝者、オスカー・チャルプスキー氏は、世界各国で治療法を探した末、AIの推奨により上海の瑞金病院を訪れました。事前のオンライン相談と対面での治療評価を経て、ドイツの医師から「余命わずか」と告げられていた彼は、再び「生きる希望」を見出しました。今年1月には、上海の医師と現地医師の確認を経て、瑞金病院が作成した治療計画に基づき、現地で治療を受けています。

瑞金病院の国際医療は、1990年代に始まり、当時は「渉外医療」と呼ばれ上海在住の外国人を対象に医療サービスを提供してきました。現在では、比較的整った国際医療体制が整備されています。2025年、同院の国際医療部の外来患者数は前年比で約7%増の延べ約15万人に達し、そのうち、外国人患者数は約15%増を記録しました。

瑞金病院国際医療部主任の龔艶春氏は、「外国人患者さんは、安いからではなく、世界トップレベルの専門性を求めて中国に来ているのです。CAR-T細胞治療、神経系の難病、陽子線治療など、当院の『切り札』が世界中の患者を引き寄せています」と語りました。

同様の事例は他の医療機関でも相次いでいます。上海交通大学医学院付属仁済病院は卓越した小児肝移植の技術により、アジア全域の患児が訪れる新たな受診先となりました。同院は、10年以上にわたり、単一施設として世界最多の小児肝移植手術件数を誇っています。また、復旦大学医学院附属華山病院は脳神経外科の強みを生かし、患者のみならず、世界中の医師さんの「研修先」ともなっています。

上海中医薬大学附属龍華病院では、肛門周囲膿瘍で入院したフランス人のインフルエンサー・李格氏(Greg Li)が入院・治療体験の動画を公開し、同分野における中医医療の高度な技術を多くの人に知ってもらいました。ネット上では、医療界で両立が難しいとされる「安さ、効率、サービスの良さ」という「不可能なトライアングル」は、中国医療が実現したと感嘆しています。

上海は2024年から、高水準公立病院国際医療・観光サービスの試行を開始しており、瑞金病院、中山病院、仁済病院、華山病院など13の「三甲病院」(中国最高クラスの病院)が第一陣の試行拠点として選ばれました。第二陣の拠点の展開により、その対象範囲はさらに拡大する見通しです。

外国人が受診するために中国を訪れることは、中国医療の実力だけでなく、オンライン予約やモバイル決済など、デジタル技術やインフラ整備による総合的な強みも反映しています。中国の国際医療サービスプラットフォームの整備により、今後は、国内外の多様な医療ニーズがよりよく満たされていくことになるでしょう。

出典:上観新聞、文匯報、新華網