上海医療が海外旅行展でデビュー 国際メディカルツーリズムを模索

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5月初旬、上海市衛生健康委員会と上海市文化観光局は共同で「医療と観光の融合」を模索し、復旦大学付属華山病院、上海交通大学医学院付属上海児童医学センターなどの有名医療機関の海外進出を推進するため、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われたアラブ旅行展に出展し、上海の国際メディカルツーリズムの発展を世界各国にアピールしました。これは上海の医療機関が医療と観光の融合分野で海外に出る初めての試みです。

近年、国際メディカルツーリズムサービスは、医療・管理・サービス・文化観光・保険などが融合した新興分野となっており、暫定的な統計によると、この1兆元規模の「ブルーオーシャン」産業の年平均成長率は20%を超えています。受診のトレンドは、「海外に検診に行く」ことから、中国人が「帰国して受診する」ようになり、また、外国人が評判を聞いて来るようになる、といった変化が起こり、上海の医療ブランドはより多くの人々に知られるようになってきています。

昨年9月、上海市は「市内のハイレベルな公立病院における国際メディカルツーリズムに関する試行作業計画」を発表し、国際メディカルツーリズムの試行医療機関として、イノベーション意識が強く、技術レベルが高く、その分野での優位性が顕著で、国際医療を行う基盤がある13のAAAレベルの総合病院と専門病院を第一陣としました。

アラブ首長国連邦は「一帯一路」の交差点に位置し、中国と共同で「一帯一路」を建設する重要なパートナーです。中東最大のツーリズム・エキスポであるアラブ旅行展には、毎年約150カ国が参加し、主にホテル、航空会社、旅行社が出展しています。今回の「メディカルツーリズム」の出展は、来場客の目を釘付けにしました。

アラブ旅行展の中国パピリオンでは、多くの省や市の自然観光旅行のプロモーションに加えて、上海のメディカルツーリズムが異彩を放っていました。華山病院国際医療センターの顧静文主任は、「展示期間中、華山病院の代表は、アメリカ、韓国、インド、ドイツなど多くの国のメディカルツーリズムの機関や世界的な仲介業者などと交流や意思疎通を行い、積極的にプロモーションを行いました」と述べました。ドバイの王族や多くのビジネスの交渉人は、展示会で、上海の医療に大きな興味を示していました。彼らは、詳しい説明を受け、中国の医療技術の急速な発展に伴って、多くの外国人患者が難しい手術を受けるために、わざわざ中国に飛んでいることを知りました。

現在、「国際メディカルツーリズムサービス規範」の上海市のローカルスタンダードは、審査・承認の段階にあり、近日発表される予定です。将来的に、このスタンダードは、スタッフ・機構、サービスプロセス、支払いルールなど様々な方面における要件を明確化する予定です。また、最初の13の試行医療機関も、それぞれの技術的特徴に応じた措置やプロセスを開発するために取り組んでいます。

上海市衛生健康委員会のこの件に関しての責任者は、「質の高い国際メディカルツーリズムサービスは、さまざまなレベルの患者の医療サービスのニーズを満たすことができ、ビジネス環境をよりよく改善し、医療の国際的な影響力を高めるのに役立ちます。これはアジアの医学のセンター都市としての上海の位置づけと使命でもあります。これからは、国際メディカルツーリズムは政府部門によって指導と監督管理を受け、その後、海外へのプロモーションやその他の一連の活動が行われ、より多くの人々に上海の医療ブランドを理解してもらう予定です」と述べました。

情報源:上海市人民政府