喜劇『72カ国の住人』開演、第11回上海国際コメディフェスティバルが開幕

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-11-18

11月13日夜、上海滑稽劇団が手掛けたオリジナル大作『72カ国の住人』が上演され、演芸大世界・2025年第11回上海国際コメディフェスティバルの幕が上がりました。

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喜劇『72カ国の住人』の舞台写真(写真提供・上観新聞)

今年のコメディフェスティバルは、従来通り厳選された高品質かつ多様な作品を重視し、50作品以上と過去10年間での最多記録を更新しました。オープニング作品『72カ国の住人』は、若手脚本家・夏天珩氏が執筆し、上海滑稽劇団の虞傑副団長が演出を担当しています。1980年代生まれの2人のクリエイターがタッグを組み、上海滑稽劇団の主力メンバーに加え、著名な上海語ブロガー「嗶嗶道」や海外からトビアス(Tobias)、クレオ・ルーデン(Cleo Luden)らもスペシャルゲストとして出演します。作品は独自の視点や個性豊かなキャラクター、笑いに満ちており、喜劇芸術の異文化交流の新たな可能性を切り開いています。

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喜劇『72カ国の住人』のポスター(写真提供・上観新聞)

ベルギーの音楽家トビアスさんは、上海語の発音が特に美しく、その言葉遣いには昔ながらの上海語独特の尖団音が感じられます。上海語を学び始めたきっかけについてトビアスさんは、上海語映画『愛情神話』に影響を受けたからだと語っています。

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喜劇『72カ国の住人』の舞台写真(写真提供・上観新聞)

『72カ国の住人』の外国人キャストは皆、中国への思いを持っています。トビアスさんは19歳の時、第6回上海宝山国際民間芸術祭の出演に招待されました。初めて上海を訪れた彼はそれまで中国に行ったことがなかったにもかかわらず、目の前の都市に「家に帰った」と感じました。もう一人の外国人キャストのクレオ・ルーデンさんはフランス生まれ、フランス育ちの女性です。彼女は子供時代を田舎で過ごし、東洋文化に触れる機会はほとんどありませんでしたが、想像力だけで、独学で幼さの残る中国古代の侍女の絵を描きました。この少し伝説めいた幼少期のエピソードは、演出の虞傑によってそのまま役柄に取り入れられました。東洋文化に憧れるフランス人女性が、アパートの中で自分が憧れていた中国の侠客を見つけたと思い込むという設定です。複雑に絡み合う誤解の中で、次々と面白い物語が繰り広げられます。

今回のコメディフェスティバルでは、初演・初公開作品も目白押しです。ハンガリー、日本、イタリア、スペイン、中国香港から集まったバラエティ豊かなスタイルの喜劇が揃い、コメディファンの皆さんに待望の喜劇の饗宴をお届けします。

主催者はイベント期間中、利用者がチケット半券を活用し、消費・記念撮影・体験といった様々な特典を受けられる連携によって、「観劇の楽しみ」を消費体験へと広げます。

出典:上観新聞