橋本愛、久保史緒里、松居大悟などの日本の映画関係者が上海国際映画祭「日本映画週間」に参加
中日映画文化交流の架け橋として、「中日映画祭」は20周年記念を迎えました。6月15日、第27回上海国際映画祭の公式プログラムである「2025上海・日本映画週間」が上海平和影都で開幕しました。
映画『リライト』の松居大悟監督と主演の橋本愛、『ネムルバカ』の阪元裕吾監督と主演の久保史緒里(乃木坂46)が出席し、ファンと交流しました。

6月15日、「2025上海・日本映画週間」の開幕式にて、左から『リライト』の主演・橋本愛と松居大悟監督、『ネムルバカ』の阪元裕吾監督と主演・久保史緒里。(写真提供・VCG)
映画『リライト』の上映が終了した後、松居大悟監督は「前回、上海を訪れたのは6年前のことだった。あの時は天気がすごく良くて、夜景も素晴らしくて、すごくモダンで躍動感のある街だと感じた。でも今回は雨の中での訪問で、なんだか違う雰囲気で、静かで落ち着いた感じがしている」と上海への印象を述べました。
橋本愛も今回で2回目の上海訪問で、浦江沿いの夜景を眺めただけでなく、監督とともに今回の金爵賞レッドカーペットを歩きました。映画『告白』や『リトル・フォレスト』、そしてドラマ『あまちゃん』など数々の代表作で若くして名を馳せた女優は、「この2日間、上海を歩いていると、多くの方から温かい声をかけてくれた。これほど多くの中国の観客が私の作品を通じて私を知り、温かい気持ちを伝えてくれるとは思わなかった。とても嬉しい。今回は自分の作品を携えて中国に来ることができ、とても光栄に思う。この映画を通して、皆さんも青春の特別な思い出をつくって感想を持ってもらえたらうれしい」と話しました。
また、彼女は「私は黄浦江の対岸から外灘の風景を眺め、キラキラと輝くモダンな超高層ビル群と、百年以上の歴史を持つ建築が同じ時空間に共存している姿に深く感銘を受けた。この光景で、今回の映画『リライト』も時空を超えたテーマだと気づかせ、これは単なる偶然ではなく、奇妙なきっかけかもしれない。映画の魅力も時空を超えていける」と語りました。

6月14日、第27回上海国際映画祭オープニングセレモニーのレッドカーペットに登場した日本映画『リライト』の松居大悟監督(右)と主演・橋本愛。(撮影・薛松/澎湃新聞)
日本映画週間の開幕前夜、大光明電影院で映画『ネムルバカ』の舞台挨拶が行われ、会場は満席で盛り上がりました。映画主演の久保史緒里は、「以前団体ツアーで上海を訪れていたが、今回は初めて作品を携えて来たのだ。皆さんがこの映画への熱意は私を驚かせた。多くの日本人は内向的で感情を表に出さないが、上海の皆さんはいつも大きな声で応えてくれて、皆さんの溢れんばかりの活気と生命力を感じた」と述べました。

映画『ネムルバカ』の阪元裕吾監督と主演・久保史緒里(写真提供・上海国際映画祭)
阪本裕吾監督はうなずきながら、「当初は、一部のシーンが日本でしか共感を得られないのではないかと懸念していた。しかし、上海で上映された後、日本の映画館で笑いが起きた場面で中国の観客も同じように笑い、涙を誘う場面でもほぼ同様の反応があることに気づいた。これは映画芸術には国境がなく、私たちの感情はお互いに伝わり、理解し合うことができると感じさせてくれた」と語りました。
今回の日本映画週間は6月22日まで開催され、6本の日本映画が上映されます。観客はスクリーンを通して、豊かな世界の風景と多様なライフスタイルに触れ、光と影の芸術の中で日本文化の独特な魅力を感じることができます。
出典:澎湃新聞、上海国際映画祭