上海国際映画祭期間中「2025上海・日本映画週間」が開幕
6月15日、「2025上海・日本映画週間」の開幕式が上海和平影都で開催され、多くの上映作品の制作者やキャストが会場で観客と親しく交流しました。映画『ネムルバカ』の主演・久保史緒里は「自分の作品を携えて上海を訪れ、熱心なファンたちと心が通じ合うのを感じた。映画は本当に国境を越えるものだと、身をもって実感した」と述べました。
上海国際映画祭の「日本映画週間」は、毎年日本映画ファンが待ちわびる必見のプログラムです。最新作をはじめとする見どころ満載の日本映画に加え、サプライズゲストの登場と挨拶も多くあります。今年の「日本映画週間」では、ファンのために厳選した6作品をラインナップしました。
『アンダーニンジャ』(2025)

スチール写真(写真・上海国際映画祭)
監督:福田雄一
見どころ:「実写化のプリンス」と呼ばれる山﨑賢人が再び主演を務める人気漫画の実写版映画で、浜辺美波、間宮祥太朗などの人気俳優が共演するエンターテインメントです。
『サンセット・サンライズ』(2024)

スチール写真(写真・上海国際映画祭)
監督:岸善幸
見どころ:岸善幸監督は繊細な映像表現で三陸町の自然と人間味あふれる風景を描き出しました。主演の菅田将暉は役作りで7kg増量し、食いしん坊の釣りバカに変身し、都会の若者の不器用さと誠実さを見事に演じました。
『父と僕の終わらない歌』(2025)

スチール写真(写真・上海国際映画祭)
監督:小泉徳宏
見どころ:認知症を題材とした作品が倫理的な重さに傾きがちな日本映画界にあって、本作は音楽を切り口に、軽やかさと深みを兼ね備えた答えを提示しました。
『私にふさわしいホテル』(2024)

スチール写真(写真・上海国際映画祭)
監督:堤幸彦
見どころ:「文学史上最も不遇な新人作家」の逆襲を描いた作品です。
『リライト』(2025)

スチール写真(写真・上海国際映画祭)
監督:松居大悟
見どころ:多重時間構造で青春の幻想を脱構築し、「創作は予言なり」という哲学的命題をラブストーリーに溶け込ませました。
『ネムルバカ』(2025)

スチール写真(写真・上海国際映画祭)
監督:阪元裕吾
見どころ:アンチモラトリアム映画で、夢を追うバンドマンと欲張らない社畜という二つの物語が交差しながらストーリーを展開し、「敗者同盟」のブラックユーモアを描き出しました。
出典:上海国際映画祭