長寧区の4館は上海市「星付き美術館」に選ばれた
このほど開催された2024上海美術館発展テーマ日のイベントで、上海市美術館協会は評価と格付けを経て選出された25の「星付き美術館」を発表しました。その中の4館は長寧区にあります。
上海虹橋当代芸術館
上海虹橋当代芸術館(写真・WeChat公式アカウント「上海長寧」)
上海虹橋当代芸術館は、仙霞路650号に位置し、長寧区政府の支援を受けて設立され、現代芸術の収蔵、展示、交流、研究を核心とする国有美術館です。
同芸術館は「開放、革新、多様、高潔」という理念を掲げ、中国の現当代芸術と国際文化の交流と発展の促進、および現代美術理論の研究と普及に力を入れ、市民に質の高い公共芸術教育を提供しています。ここでは、様々な現代芸術やその他の造形芸術の展覧会が開催されるだけでなく、一般市民に美術教育を普及させる使命も担っており、国内外の文化・学術交流を組織し、また、しばしばアーティストのサロンを開催し、来訪者、特に青少年との対話と美的教育の役割を十分に発揮しています。長期的な実践の中で、上海虹橋当代芸術館は、末端の美術館としての収蔵、研究、展示、交流機能を着実に果たし、来訪者と深いつながりを築いてきました。
場所:長寧区仙霞路650号
開館時間:月曜日から日曜日 9:00 - 16:30(祝祭日を除く)
劉海粟美術館
劉海粟美術館(写真・WeChat公式アカウント「上海長寧」)
劉海粟美術館は中国初の個人の名前を冠した省・市レベルの国有美術館で、収蔵保管、学術研究、展示陳列、教育普及、文化交流などの機能を兼ね備えており、総合的な美術博物館のモデルとなっています。
同美術館は、中国の新美術運動の開拓者、現代美術教育の創立者劉海粟氏が生涯を通じて追求した「真・善・美」の芸術精神を受け継ぎ、劉先生の豊富な寄贈を基に、中華伝統文化の継承と発揚、海派文化(上海流文化)や江南文化の掘り起こしと伝播に力を入れ、人々の精神的な生活を豊かにしています。2016年8月、劉海粟美術館の新館が長寧区で正式に開館しました。新館の外観デザインは、劉海粟氏の絵画作品における「雲海と山岩」を取り入れています。美術館の建物を遠くから見ると、両翼が側方に飛び出て、まるで黄山の峻険な岩のように、雲海の上に聳え立ちます。新館の敷地面積は5999.8平方メートル、延床面積は1万2540平方メートルで、合計6つの展示ホールがあり、記念館、博物館、現代美術館の機能を兼ね備えています。また、倉庫、図書資料室、公共教育活動エリア、芸術品ショップも揃っています。
劉海粟美術館は芸術作品を展示する殿堂だけでなくであり、美的教育を普及させる重要な基地でもあります。近年、支館の設立、長江デルタ地域の美術館の協力体制の構築、友人協会の発展、子ども画家の創作基地の設立などのプロジェクトを通じて、美術館は国内外で重要な文化交流の役割を果たしています。また、劉海粟美術館は、公共美術教育をコミュニティに介入させることに積極的で、「大衆の美的教育」「生活の美的教育」「日常の美的教育」という理念を実践し、一般市民、特に青少年に豊富な芸術体験と学習の機会を提供しています。
場所:長寧区延安西路1609号
開館時間:火曜日から日曜日 9:00 - 17:00(16:30以降入場停止)(月曜日休館、祝祭日を除く)
程十発美術館
程十発美術館(写真・WeChat公式アカウント「上海長寧」)
2019年12月に長寧区で正式に開館した程十発美術館は上海流の芸術大師、程十発氏の名前を冠しており、外装は水墨画の要素をベースとし、白黒の相生ずる中国風の絵を描き出しています。建築物の外観は木と石の造型を重ねたボリュームデザインを採用し、空間の層次が入り組んだ視覚効果を呈しています。周囲に林立する高層ビルに「囲まれ」ながらも、建物全体は目立っています。
程十発美術館は、収蔵保管、学術研究、作品展示、教育普及、文化交流、公共サービスの六つの機能を備えており、上海流美術の名家や名作の研究・展示空間であるとともに、上海流美術の継承と発展の文化的責任も担っています。
近年、程十発美術館は豊富な芸術作品の展示と公共文化活動を通じて、多くの市民に質の高い公共文化芸術サービスを提供しています。美術館は、単なる芸術展示の場所ではなく、芸術と一般市民、伝統と現代、中国と世界をつなぐ架け橋でもあり、現代芸術の発展を推進する上で重要な役割を果たしています。
場所:長寧区虹橋路1398号(伊犁南路近く)
開館時間:火曜日から日曜日 10:00 - 18:00(17:00入場停止)(月曜日休館、祝祭日を除く)
上海油絵彫塑院美術館
上海油絵彫塑院美術館(写真・WeChat公式アカウント「上海長寧」)
上海油絵彫塑院美術館は、上海の西区の文化的ランドマークの一つで、長寧区金珠路111号に位置します。1987年に建設され、改築後、2010年に再び一般公開されました。美術館は2階建てで、展示面積は約1700平方メートルです。現在、館内には400点以上のコレクションがあり、呉大羽、周碧初、張充仁、兪雲階、陳逸飛など、中国の現代美術史上で重要な地位を占めるアーティストの代表作が含まれています。今後も、収蔵は依然として古典的な現代の油絵彫塑作品を重点としています。
上海油絵彫塑院美術館は、芸術作品の展示に取り組む上で、公共教育や学術活動にも注力しています。例えば、連続6回で開催されてきた「初芒計画:上海市少年・児童の優秀な美術作品展」は、子どもの美術才能の発見と育成を目的とする公益プロジェクトです。また、美術館は「心・聯・新」障害児支援プロジェクトの始動式ならびに障害児美術教育サロンも開催し、障害児の成長と発展を支援することに力を入れています。
美術館の展示内容は豊富多彩で、伝統的な油絵彫塑作品から、ニューメディアアートなどの現代芸術形式まで含まれています。これらの展覧会と活動を通じて、上海油絵彫塑院美術館は、芸術創作、学術研究、公共教育の面で幅広い影響力を示しています。
場所:長寧区金珠路111号(虹橋路近く)
開館時間:火曜日から日曜日 10:00 - 17:00(16:30入場停止)(月曜日休館、祝祭日を除く)
出典:WeChat公式アカウント「上海長寧」