上海、世界のコーヒー産業が集まる「ハブ」へ
1886年に上海初のコーヒー店が誕生してから、1930年代にコーヒー産業の規模で世界をリードし、現在の店舗数が1万軒を突破し、世界で最多のコーヒーショップを擁する都市になるまで、コーヒーはもはや一部の人の嗜好品ではなく、上海の日常生活に深く溶け込む存在となっています。
上海では、スペシャルティコーヒーショップが急増してきたのは、この10年間ほどのことです。第1回陸家嘴国際コーヒー文化フェスティバルでは、全国各地から集まった独立系コーヒーブランドはわずか24のブランドでした。しかし、昨年から海外出展者が大幅に増え、世界約20カ国・地域から48の独立系コーヒーショップが参加しました。今年は海外出展者がさらに増え、フランスだけでも8店以上の独立系コーヒーショップが出展する見込みです。
今年初め、浦東新区政府の活動報告に陸家嘴国際コーヒー文化フェスティバルの開催が盛り込まれました。コーヒーフェスティバルは、消費喚起のためのイベントにとどまらず、中国のコーヒー産業の集積を推進し、イベント・展示会のロングテール効果を発揮するための重要な施策として位置付けられています。
陸家嘴国際コーヒー文化フェスティバルの開催9年目に、陸家嘴コーヒー文化産業センターが設立されました。同センターでは、中国ブランドの海外展示会への出展支援に加え、フェスティバル開催期間中の各海外ブランドのコーヒー豆の輸入手続きや、海外バリスタ・スタッフの出入国手続き、さらにはグローバルブランドに必要なビジネスリソースの開拓などまで、すべて対応できます。
近年、海外から訪れる関連業者の間では、中国のコーヒー産業へより深く参画したいという関心が一段と高まっています。しかし、5~7日間のイベントだけでは、海外のコーヒーショップの上海市場を十分に試すにはやはり短すぎることから、新たなビジネスモデル「COFFEE CUBE(コーヒーキューブ)」が誕生しました。「1カ月・1ブランド」という運営方式を採用し、年間を通じて12の世界的なスペシャルティコーヒーブランドが交代で出店でき、数日間のコーヒー文化フェスティバルとは異なり、最長30日間にわたる継続的な市場検証の機会を提供しています。
陸家嘴中心緑地に位置する「COFFEE CUBE・1号店」は、2023年10月運営開始以来、これまでに約20社の海外ブランドのポップアップ出店を支援し、売上高が上海の独立系コーヒーショップの中でも常に上位にランクインしています。現在、「COFFEE CUBE」は金茂大厦に店舗を開設する準備が進められており、今年の文化フェスティバル期間中にオープンする予定です。
これにより、陸家嘴では、海外ブランドの中国進出を支援する一連の仕組みが明確な形になりつつあります。海外ブランドはまずイベント・展示会への参加を通して短期間のプロモーションを行い、中国市場への本格参入を希望するブランドは「COFFEE CUBE」を活用してより長期間の市場検証と事前評価を実施できます。その後、市場で十分な手応えが得られれば、陸家嘴コーヒー文化産業センターの支援のもと、現地法人登録と投資手続きを進め、上海で実店舗を開設することができます。
出典:解放日報