上海、2026年上半期の輸出額が初めて1兆元の大台を突破
上海税関が発表したデータによると、2026年上半期の上海市の対外貿易総額は2兆5500億元に達し、前年同期比18.6%増となりました。このうち、輸入額は前年同期比17.4%増の1兆4100億元で、輸出額は同20.1%増の1兆1400億元を記録し、初めて1兆元の大台を突破しました。
また、上海の輸出では、新興産業と従来型産業がともに存在感を高めています。AIやロボットなどの新興分野に加え、自動車や船舶といった優位産業も力強く伸び、対外貿易の成長を支える重要な原動力となっています。
今年1~6月には、産業用変圧器、エネルギー貯蔵電池 、サーバーおよび関連部品、集積回路(IC)、ソリッドステートドライブ(SSD)の5品目の輸出入額は合計4712億元となり、前年同期比で71.8%増加しました。
上海税関統計分析処 の李計融副処長は、「これらの製品はグローバルなAI計算力インフラ 整備やインテリジェント産業の高度化を背景に需要が拡大しており、海外からの受注が安定しているうえ、今後も十分な成長余地がある」と説明しています。また、「充実した保税物流・配送ネットワークと効率的で利便性の高い監督管理サービスを強みに、上海は現在、世界中の電子機器関連多国籍企業がアジア太平洋地域で事業を展開する際に真っ先に選ばれる拠点となっており、貿易規模の継続的な拡大を力強く後押ししている」と彼は付け加えました。
ロボット産業も好調を維持しています。今年上半期の産業用ロボット、手術支援ロボット 、掃除ロボット、バイオミメティクス(生体模倣)ロボットの4品目の輸出額は合計で前年同期比2.3倍の19億1000万元に達しました。
ロボット企業で見学する上海税関の職員たち(写真提供・解放日報、以下同様)
現在、産業用ロボット市場の「世界4強メーカー」のABB(スイス)、ファナック(日本)、安川電機(日本)、KUKA(ドイツ)はいずれも上海に生産拠点を構えています。一方、現地企業の成長も加速しており、今年上半期には、上海の民営企業による産業用ロボット輸出額 が全体の40%を占めています。
手術支援ロボットの輸出額は前年同期比2.4倍の3億2000万元となり、全国の同種製品輸出額の約3分の2を占めています。そのほか、今年1月1日からは、掃除ロボットとバイオミメティクスロボットに専用の8桁HSコードが適用開始され、上半期における両製品の輸出額は合計1億4000万元に上りました。
新エネルギー車(NEV)関連産業も堅調な成長を続けています。上半期の自動車輸出額は前年同期比81.6%増の990億1000万元となり、そのうち、約7割をNEVが占めています。また、コンテナ型蓄電システムや車載用バッテリーを中心とするリチウムイオン電池の輸出額は1016億3000万元に達し、2021年通年の実績も上回りました。さらに、上海南港埠頭では、蓄電設備の輸出が小口出荷から大規模輸出へと進化し、新エネルギー設備の海外展開を支える重要な物流拠点となっています。
ブルガリアへ輸出されるSigenergy社 の新エネルギー製品
船舶の輸出も過去最高を更新しました。上半期の輸出額は前年同期比42.5%増の321億1000万元となり、過去最高を記録しました。このうち、LNG(液化天然ガス)運搬船とLPG(液化石油ガス)運搬船は計11隻が引き渡され 、前年同期比で1.6倍増加しました。また、中国の自動車輸出の拡大を背景に、上海の造船企業が受注した2万トン超級の自動車運搬船(PCTC)の引き渡しが本格化しており 、主要各社では輸出向けの受注残も潤沢で、今後の安定した出荷が見込まれています。
世界最大級となる積載台数1万800台のLNGデュアル燃料自動車運搬船の1番船「グロービス・ライトハウス」(H1610)が引き渡された。(撮影・李茂君/解放日報)
なお、今年6月時点で、上海の単月輸出入額は17ヶ月連続で前年同期を上回り、今年に入ってからの各月の伸び率はすべて2桁台を維持しており、経済の根強い底力を示しています。
出典:解放日報