上海、2026年第1四半期国民経済運行状況を発表
上海市統計局と国家統計局上海調査総隊が4月22日に発表したデータによると、域内総生産の統一計算結果に基づき、2026年第1四半期の上海市の域内総生産は1兆3526億9100万元、不変価格ベースで前年同期比5.9%増となりました。産業別に見ると、第一次産業の付加価値額は3.4%増の21億3300万元、第二次産業は5.2%増の2509億3200万元、第三次産業は6%増の1兆996億2600万元となりました。
(写真提供・「上海発布」WeChat公式アカウント、以下同様)
主な特徴は以下の7点です。
1. 工業生産の下支え機能が強化、新たな成長エンジンによる牽引効果が顕著
第1四半期、上海市における一定規模以上の工業企業の工業総生産額は、前年同期比5.6%増となりました。業種別では、鉄道・船舶・航空宇宙およびその他輸送用機械器具製造業 が15.2%増、自動車製造業が12.7%増、専用設備製造業が10.6%増、電気機械器具製造業 が9.5%増を記録しました。
三大先導産業(集積回路、バイオ医薬品、人工知能)の製造業生産額は前年同期比16.1%増となり、その内訳を見ると、集積回路製造業は21.3%増、人工知能製造業は19.2%増、バイオ医薬品製造業は9.6%増と大幅に伸長しました。また、戦略的工業新興産業の生産額は同8.6%増であり、なかでも新エネルギー車産業、新エネルギー産業、ハイエンド設備産業はそれぞれ34.9%、18.8%、9.3%の伸びを見せました。
2. サービス業は着実に拡大、金融業が発展をリード
第1四半期における第三次産業の付加価値は前年同期比で6.0%伸びました。そのうち、金融業は10.1%増の2409億700万元で、情報通信・ソフトウェア・情報技術サービス業は9.3%増の1880億3900万元で、リース・ビジネスサービス業は6.5%増の1149億7200万元で、交通運輸・倉庫・郵政事業は4.1%増の491億8000万元となりました。
3. 固定資産投資が堅調に推移、工業投資が引き続き加速
第1四半期の固定資産投資は、前年同期比7.6%増となりました。分野別では、工業投資が22.8%増と全体の伸びを15.2ポイント上回り、都市インフラ投資も13.7%増と堅調でした。なお、新築分譲住宅の販売面積は397万3200平方メートルで、前年同期並みとなりました。
4. 市場消費需要が拡大、オンライン消費が急増
第1四半期の社会消費財小売総額 は4281億4900万元で、前年同期比5.5%増となりました。品目別では、一定規模以上の企業のうち、衣料・靴・帽子・繊維製品が10.0%増、通信機器が6.4%増、穀物・食用油・食品が5.4%増、スポーツ・娯楽用品が19.4%増と上昇を見せました。業態別では、一定規模以上のオンライン小売額が11.2%増と堅調に拡大しました。
5. 金融市場が活発、地方財政収支が増加
第1四半期、上海における主要金融市場の取引額は1142兆8400億元で、前年同期比35.7%増となりました。内訳は、上海先物取引所 の取引額が約1.2倍増加し、上海黄金取引所が49.4%増、上海証券取引所の有価証券取引額が33.5%増、銀行間市場が29.5%増でした。3月末時点で、上海市内の内資・外資金融機関における人民元・外貨建ての預金残高は前年比13.0%増の24兆8700億元で、貸出残高は6.1%増の13兆4600億元となりました。地方一般公共予算収入は前年同期比2.1%増の2605億7200万元で、支出は同20.3%増の2897億7800万元でした。
6. 貨物輸出入は力強い伸びを維持、「新三様品」が好調
第1四半期の貨物輸出入総額は1兆2300億元で、前年同期比21.9%増となりました。このうち、貨物輸出額は5400億元で、前年同期比16.3%増となり、輸入額は6900億元で、同26.6%増となりました。「新三様品」(電気自動車、リチウム電池、太陽電池)の輸出額は565億2200万元で、前年同期比1.2倍増加し、特に電気自動車の輸出額は1.4倍伸びました。
7. 消費者物価は緩やかに上昇、民生は着実に改善
第1四半期、上海の消費者物価指数(CPI)は前年同期比0.6%上昇し、食品とエネルギーを除くコアCPIは1.1%上昇しました。3月のCPIは前年同月比0.7%上昇となりました。第1四半期の工業生産者の出荷価格は前年同期比1.0%下落、工業生産者の購入価格指数は0.4%上昇しました。3月にはそれぞれ0.3%下落、1.6%上昇となりました。
また、第1四半期の1人当たり可処分所得は2万6689元で、前年同期比3.6%増となりました。うち都市部常住者は3.4%増、農村部は5.8%増でした。都市部の調査失業率の平均は4.1%となりました。
総じて、第1四半期の上海市の経済・社会発展は良いスタートを切り、成長の原動力と活力が一段と強化されました。今後は、「穏中求進(安定を保ちつつ前進を目指す)」という仕事の総基調を堅持し、経済の強靭性を高め続けるとともに、内需による牽引力を強化させ、新たな質の生産力の育成に注力します。また、雇用・企業・市場・予想の安定した成長を図り、経済が安定的に上向いていく基調をより確かなものにしていく方針です。
出典:上海市統計局、「上海発布」WeChat公式アカウント