静安区、外資系本部のモデル転換を支援する「静八条」を発表、外資系企業の転換モデルを体系的に構築

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3月23日に静安区で開催された外資・貿易モデル転換・高度化推進大会において、静安区は外資系(本部)企業のモデル転換・発展能力向上を支援する8つの施策(通称「静八条」)を発表しました。静安区は、開放的な伝統と産業優位性を土台に、制度革新、産業の支援強化、サービスの質的向上を中心に、外資系企業転換の静安モデルを体系的に構築しています。これにより、外資系企業が中国における「イノベーション活動の活発さ」を高め、管理・販売型からイノベーション・研究開発型へ、地域機能型からグローバルハブ型へと成長していくのを後押ししています。上海市全体の外資系企業のモデル転換推進事業において、静安区は先頭に立ち、模範となることを目指しています。

的確なサポートで課題解決

これまで行われた全域訪問調査や複数回の座談会・検証を経て、静安区は外資系企業のモデル転換における中核的な要望に着目し、「静八条」を策定しました。この施策は、研究開発・イノベーション、地域統括本部の機能強化、双方向の開放、全周期サービスという4つの重点分野に焦点を当て、企業活動の全段階をカバーする実効性の高い政策支援体制を構築しています。これにより、販売重視で研究開発軽視という従来の外資系企業の展開戦略から脱却し、外資系企業のイノベーシンを支える内生的な活力を引き出そうとしています。

「静八条」は外資系企業による研究開発・イノベーションに対する支援を強化し、多国籍企業が静安区に研究開発センターやイノベーションラボを設立することを奨励するとともに、「現地イノベーション—成果転化—産業高度化」というバリューチェーンを構築します。外資系企業本部の多層的な段階的育成メカニズムを築き、企業のグローバル戦略やリソース配分、資金決済などの多機能展開をサポートし、グループのグローバルリソース配置の中枢となることを目指します。双方向の開放に目を向け、外資系企業が中国市場への深い関与を奨励するとともに、中国企業との連携による海外展開を図り、双方向の価値創造の新しい枠組みを構築します。また、人材の誘致・育成、データの越境移転、クロスボーダー金融、保税取引などの専用サービスも充実させ、外資系企業のモデル転換に伴う多様なニーズに包括的に対応します。

率先試行という確固たる基盤

上海の対外開放の最前線として、静安区は確かな開放基盤、産業構造の適合性、専門的なサービス体制を活かし、上海市でいち早く外資系企業のモデル転換を模索する模範区となっており、「静八条」の着実な実施に絶好の条件をもたらしています。

「第14次五カ年計画」期間中、静安区の対外経済規模は10年連続で中心市街地のトップを維持し、累計で148社の多国籍企業の本部、6100社以上の外資系企業が集積しています。本部経済の密度やグローバルブランドの集積度は上海市トップで、実行ベース外資導入額や貿易輸出入総額も連年で過去最高を更新し、外資系企業のモデル転換を支える強固な経済基盤が築かれています。

静安区が「静八条」で焦点を当てたバイオ医薬品、コスメ・ヘルスケア、高級消費といった主要産業は、外資系企業による研究開発・イノベーション転換の方向性と高度に一致しています。世界のバイオ医薬品トップ50企業のうち、3分の1が静安区に拠点を構えています。ロレアルやクラランスといった化粧品大手も集結しており、1000億元規模のスキンヘルス産業クラスターが一応の形を整えており、外資系企業によるイノベーション・実用化に多様なフィールドを提供しています。

静安区は外資系企業を対象とした円卓会議や訪問調査の実施を常態化するとともに、データ越境移転のワンストップサービスや文化財建造物の保税管理など革新的なモデルを形成しています。「金牌店小二(最高水準のサービスを提供できる政府スタッフ)」によるきめ細かなサポートが、企業活動の全過程を支えています。空間配置では、「2軸・1帯・3エリア」によりイノベーション・研究開発、産業化・実用化、商業展開という一連の流れを統括し、区間での連携や地域協力の仕組みも確立されています。これにより、外資系企業の本部といった高度な機能を支えるとともに、上海市全体における外資系企業の質的向上・効率化も促進されています。

イノベーションエコシステムにより共生・共栄を実現

静安区の政策誘導とサービスサポートのもと、区内の有力外資系企業の一部は率先してモデル転換の道を歩み始めており、研究開発・イノベーションは企業が中国市場で深く根ざすための鍵となっています。

世界的な研究開発型の大手製薬企業であるサノフィは、中国における研究開発センターの全面的な戦略的アップグレードを開始しています。同社は静安区に新たな研究開発センターの法人を設立し、中国最大規模のトランスレーショナルリサーチセンターを作り上げます。サノフィの世界6大トランスレーショナルリサーチセンターと緊密に連携し、免疫、慢性疾患、腫瘍、希少疾患などの重点分野における革新的な医薬品研究開発を全面的に加速させます。「今回のアップグレードは、研究開発能力の構造的な飛躍だけでなく、サイフィが中国における統括本部の機能の全面的なブレークスルーでもあります。将来的には、サノフィの新しい研究プロジェクトの約3分の1が、成立当初から中国に拠点を置き、グローバルチームと同時に企画・開発を進めていきます。中国は、グローバル同期開発プロジェクトの90%以上に参加し、中国が主導または深く関与する革新的な成果についても、世界に先駆けて市場に投入します。これにより、静安区の外資系企業本部のアップグレードがもたらす模範効果を十分に示すことができます」と、サノフィトランスレーショナルリサーチ中国責任者の唐蕾氏は紹介しました。

今後、静安区は「静八条」を中心に、外資系企業転換の静安モデルをより一層深化させ、開放的なエコシステムの更なる最適化とサービスの効率向上を通じて、より多くの外資系企業がイノベーション・研究開発型やグローバルハブ型へと成長していくよう推進していきます。

出典:上観新聞