上海、今後3年で年間生産額10億元超の企業を100社新規創出へ

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上海市はこのほど、「上海市先端製造業の高度化・高度転換を支援する3カ年行動計画(2026~2028年)」を発表しました。本計画では、4つの重点行動と17項目の具体施策が掲げられ、市内における先端製造業の質の高い発展に向けた明確な方向性が示されています。

同計画では、今後3年間で年間生産額10億元以上の製造業企業を新たに100社創出し、累計600社超とすることを目標に掲げています。これにより、サプライチェーン全体で一定規模以上の工業企業を500社増加させ、一定規模以上の製造企業における研究開発費の対売上高比率を大幅に引き上げる方針です。

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(写真提供・文匯報)

発展の方向性として、同計画では以下の4つの重点行動が挙げられています。

第一に、産業構造の高度化・最適化をすること。伝統的優位産業では「高度化・最適化」を軸にし、石油化学企業では石油精製製品生産比率を下げ、高付加価値化学品の生産を拡大します。軽工業では国産ブランド製品の競争力を向上させます。先導産業については「戦略的牽引」を強化し、集積回路の全産業チェーンにおけるブレークスルー、生物医薬産業の拡大、AIのフルスタック型イノベーションを支援します。重点・新興産業では「成長・拡大」の加速を目指し、次世代デジタル情報などを基幹産業として育成するほか、低空経済の発展促進やヒューマノイドロボットの生産拡大を後押しします。

第二に、イノベーションにより産業の基盤を固めること。企業のイノベーション主体としての地位を強化します。基礎研究への投資に対しレベルに応じた財政補助を実施し、研究開発費が急増した企業には奨励措置を講じます。さらに先端技術や産業チェーンの重点分野に焦点を当て、コア技術の難関攻略を加速させます。

第三に、産業レベル・質・効率の飛躍的向上を図ること。企業による全生産プロセスにおける技術改造を支援し、資金面で後押しします。「AI(人工知能)+製造」支援アクションとスマート工場リーディング計画を通じて、デジタル化・インテリジェント化のレベルを向上させます。また、グリーン・低炭素製品の開発やグリーン工場の整備を促し、グリーントランスフォーメーションを深化させます。

第四に、資源要素による総合的な支援を提供すること。人材面では、不足している高度人材に定住支援や特別補助金を提供し、高度技能人材の育成システムを整備します。空間の面では工業用地の配置を最適化し、工業用地を確保します。金融面では低コスト・大口・長期の融資商品を提供し、科学技術イノベーション債券の発行を支援します。さらに物流インフラの強化、コスト削減と効率向上、応用シーンの開放、国内外市場の開拓を進め、産業エコシステムを全方位的に最適化します。

上海市は一貫して実体経済を産業発展の中核に据えています。同市が発表した「第15次五カ年計画」では、先端製造業を軸とした「2+3+6+6」(「2」は、伝統産業のデジタル化・スマート化およびグリーン化への転換を推進すること、「3」は、三大先導産業の発展を加速させること、一つ目の「6」は、六つの新興基幹産業クラスターを形成すること、二つ目の「6」は、六つの未来産業を先行的に布局・育成することを意味します)という現代産業システムを構築し、世界的な先端産業クラスターを形成することが明記されました。

上海は市内における10の重点産業チェーンを軸に、4つの兆元規模産業クラスターをさらに発展させ、25の区級主導産業を整備する計画です。現在、上海では集積回路、張江バイオ医薬品、新エネルギー車、大型旅客機、船舶・海洋工学の5つの産業クラスターが国家級の先端製造業クラスターに選出されています。また、29の区級千億元規模の特色ある重点産業分野が整いました。中小企業の成長環境に関する総合ランキングでは全国1位を誇り、1026社の「専精特新」小巨人企業(専門性・精細・独自性・革新性を備えた新興企業)や、47社の国家級「単一製品分野でのチャンピオン」企業(特定分野に長期的に特化し、技術・製造力で国際的優位性を持ち、主力製品の世界シェアが上位に位置する企業)が急成長を遂げています。

出典:WeChat公式アカウント「投資上海」、文匯報