計画からサービスまで――徐匯区、四つの施策で衡復風貌区を国際ブランドの発信拠点へ

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2026年の幕開けとともに、衡山路-復興路歴史文化風貌区(衡復風貌区)はハイブランドが相次いて登場した「天然の発信拠点」となっています。近年、上海中心部の歴史的街区で、ますます多くの現代ブランドがオフラインのプロモーションイベントを展開する動きが加速する中、高級ブランド、トレンドカルチャー、複合的な業態が融合した新たな商業モデルが形成されつつあり、100年以上の歴史を持つこの街区に新たな生命力を吹き込んでいます。その過程において、現地の政府部門は、一貫して「効率的なサービス」と「的確な誘導」の両立に取り組んできました。

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武康路にオープンしたルイ・ヴィトンの期間限定体験空間(写真提供・上観新聞)

「第14次五カ年計画」期間中、徐匯区政府は計画を先行させ、発展の方向性、ターゲット顧客、集客などの角度から、衡復風貌区における商業計画を体系的に策定しました。「武康路・安福路」エリアでは、既存の商業基盤とブランド集積効果を活かし、国際的なハイブランドや国内初出店した店舗が集まる「上質なファッションストリート」の構築に注力しました。一方で、「東湖路・延慶路」一帯の新楽路エリアは、近年「トレンド・ライフスタイル」の拠点として重点的に育成されています。さらに、静安区・黄浦区・徐匯区の三区を結ぶ「巨鹿路・富民路・長楽路」が交差するエリアは、上海のトレンドカルチャー発祥の地であるだけでなく、現在は独自の感性を持つオーナーによる「プロデューサー文化」が育つ土壌ともなっています。

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上海中心部の徐匯区に位置する安福路(写真提供・上観新聞)

歴史風貌区における商業の繁栄は、都市の文脈との調和を前提としています。そのため、高水準の都市更新を着実に進めることが重要視されています。近年、武康路沿いの歴史的建物は各ブランドから人気が高く、イベント開催の第一候補地となっています。ブランド側も、イベントスペースの内装や設営をする際に、常に「周辺環境との調和」を最優先事項としています。これはまさにポップアップイベントを訪れた来場者の一人が語ったように、武康路では、イベントを楽しむ以上に、ブランド各社が自らの文化や商品を、上海の歴史が凝縮された街並みとどう融合させるのかがより注目されています。

QRコードでデジタル化された建築の歴史を読み取るよりも、実際に建物の中に入り、五感で得る体験に勝るものはありません。歴史的な空間を最大限に来訪者に開放するのは、都市の文化を活性化させるための有効な手法と言えます。

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武康路にオープンしたFENDIの期間限定体験空間(写真提供・上観新聞)

企業が街づくりを担う一員として商業エコシステムの共栄に参画できる背景には、政府部門によるビジネス環境整備への継続的な取り組みがあります。昨年12月、新規出店した事業者が効率的に相談や事務手続きを行えるように、湖南路街道は徐匯区市場監督・管理局と連携し、復興西路8号に「ワンストップ型」のビジネスサービス総合窓口を設置しました。これにより、事業者が「店のすぐ近く」で経営相談や手続きを済ませられるようになり、「企業事務の迅速処理」の取り組みが新たな段階へと進みました。

今年1月、ブランドによる店舗展開ニーズに対応するため、徐匯区政府は「徐匯区における屋外客席経済の更なる発展に関する指導意見」を発表しました。区内全域で44カ所の試行拠点を公表し、そのうち26カ所が衡復風貌区にあります。また、屋外客席の利用については「参入規制緩和・事後厳格管理」という撤退メカニズムを明確化し、同区の商務委員会、緑化・都市景観管理局および関連街道が一括受付・登録を行うことで、「権限委譲・管理強化・サービス向上」の改革を全力で推進しています。

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今年1月、徐匯区で開催された中韓トレンド企業のマッチング交流会の会場(写真提供・上観新聞)

武康路により多くの「トレンド」や「ラグジュアリー」の要素が取り込まれる中、徐匯区政府は、企業の自主性を尊重することと適切な方向性を示すことの間で、常にバランスの取れた管理を心掛けてきました。各部門は企業に対し、「事業者やブランドに良質な利益をもたらせるオフラインイベントであれば、プロセスの最適化やリスク予測、対策立案などは政府が企業と共に向き合い、一つひとつ着実に実行していく」という一貫した姿勢を示しています。武康路にあるカフェ「PLUSONE」の責任者は「文化・観光局は、各イベントのトーンや方向性の調整に協力してくれています。街区の歴史文化的な価値をしっかりと守ってこそ、事業者はより多くのビジネスチャンスを呼び込むことができるのです」と語りました。

出典:上観新聞、解放日報