上海市、今年1〜7月の輸出入総額は2兆5500億元、前年同期比3.4%増
9月8日、「活力中国調査研究行」テーマイベントが上海で開催されました。上海市発展改革委員会の陳彦峰副主任は、同テーマの取材で「『第14次五ヶ年計画』以来、上海は浦東のリーディングエリア建設を牽引役とし、自由貿易試験区や臨港新片区の改革開放総合試験プラットフォームとしての役割を十分に発揮し、虹橋国際オープンハブの機能を強化させ、より広い分野・より深いレベルで開放型経済の新たな体制を探求・実践してきました」と述べました。

上海洋山深水港第四期自動化埠頭(写真提供・上海国際港務グループ)
その中で、上海自由貿易試験区は数々の「中国初」を生み出しています。例えば、付加価値電気通信業務の開放拡大試験スポットを全国に先駆けて実施し、現在すでに9社の外資系企業が認可を取得しています。また、約40社の外資系企業が、ヒト幹細胞、遺伝子診断と治療関連技術の開発と応用に関する試験業務の展開が認可されています。国際貿易の分野では、上海国際貿易「単一窓口」を構築し、全国版の国際貿易「単一窓口」の基本モデルとなりました。さらに中国初の「両頭在外(原材料を輸入して、国内で生産加工し、完成した製品を輸出する)」自動車完成車の保税修理プロジェクトを推進し、2024年には上海税関区での保税修理の輸出入規模は1200億元を超え、前年比73.9%増となりました。
上海市商務委員会の羅志松総経済師によれば、上海は世界レベル貿易口岸(通関地)都市としての地位を一層強固にしています。2024年、上海港での輸出入貨物総額は11兆700億元に達し、2020年比で26.5%増加し、世界の都市でトップを維持しました。市全体の輸出入総額は9年連続でプラス成長を続け、「第14次五ヶ年計画」以来の貨物貿易輸出入総額は累計で2兆8100億ドルに達し、年平均複合成長率は4%を超え、計画目標の2兆5000億ドルを上回りました。高付加価値の一般貿易の輸出入比率は54%から60%へ上昇し、民営企業の輸出入比率も3分の1を突破しました。今年1〜7月の市全体の輸出入総額は2兆5500億元、前年同期比3.4%増で、そのうち輸出は10.7%増でした。7月単月では前年比9.5%増、輸入と輸出はそれぞれ10.3%増、8.5%増となり、強い回復力を示しました。
同時に、上海は常に海外企業にとって最も魅力的な投資先の1つです。「第14次五ヶ年計画」以来、上海で実際に利用された外資は累計980億ドルを超え、年間平均の新設外資系企業数は5700社以上にのぼります。中国全国に占める外資系比率は2020年の14%から2024年には15.2%へ上昇しました。今年に入ってからの外資誘致も好調で、1〜8月に市全体で278件の外資系プロジェクトが成約し、総投資額は1437億元に達しました。
上海市経済情報化委員会の蒲亜鵬副主任は「『第14次五ヶ年計画』期間中、上海は外部のマクロ経済環境の逆風を克服し、2024年には工業付加価値額は1兆900億元に達し、2020年比で13%増加しました。工業投資は2000億元を突破して過去最高を記録しました。ソフトウェア・情報サービス業の売上高は1兆8200億元で、2020年比67%増となりました。今年1〜7月では、市内の一定規模以上の工業付加価値が5.2%増加し、工業投資は22.5%増、ソフト・情報サービス業は23.1%増となりました」と語りました。
陳彦峰副主任は「今後も上海は高水準の対外開放を推進し、より高い開放レベル、より優れたビジネス環境、より強い波及効果を備えた改革開放の新たな高みを築いていきます」と述べました。
出典:澎湃新聞