上海の対外貿易が5ヶ月連続で増加 上半期の輸出入額は2兆1500億元に
(写真提供・上観新聞)
7月22日、上海税関は今年上半期の上海市貨物貿易輸出入状況を発表しました。
2025年上半期、上海市の輸出入総額は2兆1500億元で、前年同期比で2.4%増加しました。うち、輸出は11.1%増の9527億元、輸入は3.6%減の1兆2000億元となりました。6月の輸出入額は3678億4000万元で5.4%増加し、輸出入は安定の中で成長しています。
対外貿易は「5つの5」の特徴を示しています。上海市の輸出入は5ヶ月連続で増加しています。上海との対外貿易規模が50億元を超えた貿易パートナーは50ヶ国・地域に達しました。上半期の輸出入増加額は500億元を超えました。輸出入が増加した商品は約5000品目に上っていました。輸出入実績のある企業は5万社を超えました。
2025年上半期の対外貿易には5つの注目点があります。強靭性が強く、第2四半期の輸出入額が1兆1400億元で過去最高を記録しました。活力が高く、民間企業は4万1000社に増加し、「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」企業の成長率は全体を上回りました。新たな原動力をもち、ハイテク製品輸出は25.2%を占めました。プラットフォームの優位性が示され、税関特別エリアの輸出入は7.3%増加しました。流通が円滑で、口岸(通関地)は全国の約1/4を占め、海運・空運の優位性が顕著です。
「智関強国」の25件の年間プロジェクトが顕著な成果を上げました。国境管理の強化では、「空港感染リスクAI予測モデル」を初めて導入し、今年上半期において延べ約2000万人(1日平均11万人以上)の空港利用者のスムーズな出入国を実現しました。経済発展の促進では、CAR-T細胞治療などバイオ医薬品の4時間迅速通関を支援しました。開放の拡大では、自由貿易試験区の輸出入貿易総額を1兆1000億元以上に押し上げ、全国の自由貿易区の貿易総額の4分の1以上を占めました。住民生活の質の向上では、輸入生鮮食品の検査を最適化し、「首発経済(企業による新製品の発表、新業態・新モデル・新サービス・新技術の実施、第1号店のオープンなどの経済活動の総称)」を支援するなどの措置により、住民福祉を効果的に向上させました。
2025年上半期、長江デルタ地域の輸出入は5.4%増の8兆1600億元となり、全国の37.4%を占めました。上海税関主導の地域連携が深化されました。新たな質の生産力の発展を支援し、特殊物品の検査を簡素化しました。蘇州航空貨物事前処理拠点を設置することで物流コストを30%削減したなど、物流の円滑化を促進しました。ビジネス環境を最適化し、税関管轄区域を跨ぐAEO育成メカニズムを確立しました。G60科学技術イノベーション回廊・企業海外進出サービス連盟が海外市場開拓を支援しました。
上海税関は、次の段階では税関総署と上海市の「企業・市場・見通し」安定化施策を着実に実施し、企業のために将来の道をひらき、より多くの上海の優良商品を世界に届け、海外からより多くの優良商品を上海に輸入すると表明しました。
出典:上観新聞