上海のオンラインゲーム産業が中国をリード 今年上半期の売上高は833億元近くに

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7月15日、2025年上海ゲームエリートサミットならびに上海ゲームパブリッシング産業報告発表会が上海で開催されました。同サミットで発表された「2025年1-6月上海ゲームパブリッシング産業報告書」によると、今年上半期、上海のオンラインゲームの総売上高は832億8300万元に達し、前年同期比10.80%増となりました。内訳から見ると、国内売上高は前年比10.73%増の687億3700万元に、海外売上高は前年比11.12%増の145億4600万元に達しています。そのうち、eスポーツライブ配信収入は21億2200万元、eスポーツ大会収入は5億700万元で、いずれも全国首位を記録しました。

産業の発展は強力なスピルオーバー効果を生み出しています。一方では、技術革新が多くの従来型産業に変革をもたらしています。ゲームエンジン、仮想現実(VR)・拡張現実(AR)、生成AI技術などは医療シミュレーションや工業デザインなどの分野で広く応用されています。他方では、ゲーム産業の発展は都市経済の成長を著しく促進しています。数多くのゲーム展示会、コンサート、国際eスポーツ大会が大勢の観客を集め、周辺エリアの消費を効果的に牽引しています。ヒーローeスポーツアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝戦および27の文化・観光・商業・スポーツ・展示会関連イベントは延べ7万6000人以上の観客を引き寄せ、2025「スターレイルLIVE」コンサート、「アークナイツ音律聯覚」コンサートは11万人以上の観客を動員しました。

eスポーツ分野では、今年上半期、上海のeスポーツ大会収入は前年比1.69%増の5億800万元に達し、全国のeスポーツ大会収入の46.91%を占めました。国際大会IPの継続的な開催とグローバルリソース統合能力に依拠し、上海はeスポーツ大会のリーダーとしての競争地位を継続的に強化しています。

将来を展望すると、グローバル化は国産ゲームが成長を実現する重要なアプローチです。ゲーム市場調査会社・伽馬数据(CNG)の共同創業者兼チーフアナリストの王旭氏は、「中国のゲームユーザー数の成長率はここ数年1%未満で推移し、中国のネットユーザー数の成長率も低下傾向を示している。一方、一部の海外市場は依然として急速に成長しており、ネットユーザー数の成長率が20%を超えた市場もある。欧米や日韓などの市場ではユーザーの課金意欲が高く、ここ5年間で海外収入の割合が増加傾向にある中国企業は52%に達している。一部の国産ゲームは東洋美学とストーリーテリングで世界中のプレイヤーを惹きつけることで、欧米での中国IPのダウンロード数が増加している」と述べました。

出典:解放日報