華東輸出入商品交易会:新技術、新製品、新モデルの饗宴

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第33回華東輸出入商品交易会(華交会)は3月1日に開幕しました。「新春対外貿易第一展」と称される華交会は、中国国内最大規模の繊維・衣料品および軽工業製品に特化した輸出入貿易展示会であり、中国の対外貿易の重要な指標の1つでもあります。

新しい技術による製品強化

今回の華交会の出展企業のうち、ブランド企業が全体の20%、特許を持つ企業が15.2%、新素材・新工法を持つ企業が6.6%を占めており、「専精特新」(専門化・精密化・特徴化・新規性)企業は52社あります。これらの企業は、業界の垣根を超えて融合された新素材、新技術、新製品、新工法を数多く披露しました。

現場では、3D超音波再生ベッドカバーが焦点となり、注目を集めています。江蘇匯鴻国際集団中錦控股有限公司のブース担当者は、「このベッドカバーは最先端の3D超音波キルティングプリント技術を採用しており、デザインはより個性的でカスタマイズできます。さらに、寝具製品のデザインの同一化という課題も解決しています」と紹介しました。

また、日本人バイヤーの井上氏は、「この会社のペットベッド製品には深い印象を受けました。私たちは20年以上にわたり良好なパートナーシップを築いてきました。同社は春夏向けの冷感で通気の良い素材やテンセル竹繊維素材など、機能性生地の選定において非常に優れています。これらの製品は日本市場で非常に人気があります」と語りました。

新しいモデルによる対外貿易促進

華交会は早くも2016年に越境電子商取引展示エリアを設置しました。長年の発展を経て、中国国内外の越境電子商取引における新たなトレンドや変化、注目点を示す重要な展示プラットフォームへと成長してきました。今年の越境電子商取引展示エリアは、総合プラットフォーム、越境サービス、スマート物流、独立型サイトなどのセクションに分かれ、120社以上のプラットフォーム企業が集結しています。

税関総署の統計によると、2024年、中国の越境電子商取引輸出入額は2兆6300億元に達し、前年比10.8%増加し、輸出入全体に占める割合は6%に上昇しました。越境電子商取引が対外貿易の成長を後押しする潜在力がさらに解き放たれつつあります。

華交会開幕フォーラムでは、アリババ国際ステーション中国区副総裁兼中小企業国際貿易事業部総経理の劉光俊氏は、「近年、越境電子商取引の成長スピードが非常に速いことが注目されていますが、今後5〜10年でさらに加速すると判断しています。その主な理由は、AIの応用と技術の革新が越境電子商取引の海外進出を一層加速させていること、そして世界的な新インフラ整備のスピードが上がっていることです」と話しました。

しかし、最近では多くの国で越境電子商取引の低価格商品の「少額貨物免税」政策が見直されており、越境電子商取引業界は多くの課題や不確実性に直面しています。

AliExpressのブースの担当者は、新たな情勢を前に、越境電子商取引チャネルを通じて輸出する商品の核心競争力はもはや価格ではないと語りました。そこで同社は2024年から、顧客向けにPOD(オンデマンド生産)モデルを導入しました。同モデルでは、消費者が自分のニーズや好みに応じて、パーソナライズされた商品をカスタマイズできます。現在、商品カテゴリは最初の衣料品から、ホームテキスタイル、インテリア、イベント関連商品など、多岐にわたる分野までに拡大しています。「このモデルは、消費者の高まる個別化ニーズを満たすだけでなく、成約率を大幅に向上させ、同時に在庫負担を効果的に削減しています」。

出典:上観新聞