AI発展の新たな動向を見抜く「2025世界開発者先鋒大会」が上海で開幕へ

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今年の春節期間中、DeepSeekが大きな話題となり、テクノロジー業界をさらに盛り上げました。ここ数年、大規模モデルを代表とする人工知能産業は上海市で加速して発展しつつあり、全市ではすでに60種類の大規模モデルが登録を完了しており、関連成果は医療、製造、教育などの分野で加速して実用化されています。上海はオープンマインドと革新的なエコシステムで、開発者たちに広い舞台と無限の可能性を提供しています。

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(写真・文匯報)

「2025世界開発者先鋒大会」(GDC)が2025年2月21日から23日まで上海で開催される予定です。今回の大会は引き続き開発者に人工知能および関連分野での開発のための良好な開発環境を提供し、人工知能産業チェーンの各段階と要素・資源をマッチングさせ、開発者グループをサポートし、開発者が様々な応用シーンに対応するよう促し、人工知能及び関連産業の発展活力を強化し、人工知能及び関連産業の全国ひいては世界進出を推進します。

大会は大規模モデル、計算能力、コーパス、ツール、ソフトウェアプラットフォームなどのコア技術に焦点を当て、参加する開発者グループにはハードウェア開発、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、IoT、人工知能、ロボット、ブロックチェーン、メタバースが含まれます。

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商湯科技(撮影・邢千里/文匯報)

中国の人工知能企業の商湯科技や、大規模モデルスタートアップ企業の稀宇科技(以下、MiniMax)の先導的企業2社も今回の大会に参加します。

商湯科技は2023年にすでに「日日新Sensenova」大規模言語モデルに基づいて構築されたソフトウェアスマート研究開発アシスタント「コードアライグマ」を打ち出しており、ソフトウェア要求分析、アーキテクチャ設計、コーディング、ソフトウェアテストなどの段階をカバーし、ユーザーのコーディング、プログラミング学習などの各種ニーズを満たしています。

しかし、企業内の大量のプログラム資産、管理仕様、リポジトリ、外部ツールの呼び出しなどの複雑なニーズにより、既存のソリューションでは解決し難いです。そのため、商湯科技は今回の世界開発者先鋒大会で新しいコードアライグマバージョン2.0を発表し、プログラミングアシスタント機能の重要なアップグレードを示します。

もう一つのイノベーションとして、商湯科技はまもなく大会で披露されるオープンソースアプリケーション開発フレームワーク「LazyLLM」も紹介しました。このフレームワークはデータに焦点を当て、アプリケーション開発中のデータイテレーションをサポートすることにより、データの効果を絶えず向上させることができます。

2021年に設立されたMiniMaxは現在中国をリードするテクノロジースタートアップ企業で、テキスト、画像、音声&音楽、動画などをカバーするマルチモーダル大規模モデルの開発と製品の全プロセスの統合に力を入れています。同社は革新的な技術力と先見的な展開により、人工知能分野で急速に頭角を現しています。

MiniMaxの劉華副総裁によると、ハイレベルモデルのオープンソースは、優秀な大規模モデルの技術力を一般大衆が無料で体験できるようにし、人工知能技術の普及と浸透率向上を推進することができます。また、オープンソースは、より多くの開発者の参加を誘致し、大規模モデル業界の急速な発展を共同で推進することができます。「MiniMaxも引き続きオープンソースを続け、オープンソースを通じてより多くの国内開発者に非Transformerアーキテクチャのモデルエコシステムを構築するように参加させ、モデルの基盤アーキテクチャの面で自主イノベーションを加速させることを期待しています」と、彼は述べました。

今回の大会で、MiniMaxは複数のテーマ共有や円卓対話を通じて、大規模モデルオープンソース技術の最新発展、マルチモーダル大規模モデルの各業界での応用・実用化、スマートハードウェアなどの分野における人工知能の革新的実践、スマートハードウェアのモデルチェンジ・アップグレードなどの話題を共同で検討します。

出典:上観新聞・文匯報