新年早々、外資系企業対中投資の朗報が続き、中国が引き続き世界の企業にとっての投資ホットスポットに
新プロジェクトの公式発表、ベンチマークプロジェクトの稼働、多国籍企業CEOの訪中など、上海市では連日、外資企業の投資が活況を呈しており、大規模な中国市場の外資に対する強い魅力を反映しています。
テスラの大型蓄電池「上海メガパック」(写真・IC)
テスラの米国本土以外の初の大型エネルギー貯蔵プロジェクトであるテスラの大型蓄電池「上海メガパック」の上海自由貿易区臨港新エリアでの正式稼働開始や、トヨタ自動車は上海市金山区にレクサス純電気自動車及びバッテリーの研究開発・生産会社を独資で設立すると発表したことなど、上海では中国旧暦の巳年が始まって以来、外商・外資からの朗報が続々と届いています。
2019年1月、テスラの上海ギガファクトリーが着工し、工場の着工から竣工、生産開始、納車までを同年内に行うという「テスラスピード」を創造しました。テスラの大型蓄電池「上海メガパック」はその効率性を引き継ぎ、2024年5月の正式着工から最近の正式稼働まで、わずか8カ月余りしかかかりませんでした。
テスラのエネルギー・充電部門副社長のマイク・スナイダーは、「臨港を選んだのは、長江デルタの蓄エネ産業チェーンクラスターと強い強靭性を持つ中国製造の支援を受けることができることに加え、上海に優れたビジネス環境があるからです」と述べました。
ベンチマークプロジェクトが「加速度」を見せると同時に、多くの外資企業は未来のチャンスを見据え、多くの新プロジェクトを打ち出しました。
上海市浦東新区ではこのほど、2025年投資強化・環境改善・発展促進大会が開催されました。会議では、有名ドイツ企業のツァイスが上海自由貿易区に敷地を購入してツァイス大中華地区本部総合パークを建設すると発表しました。同プロジェクトの敷地面積は60ムー(約4ヘクタール)で、インフラ総投資額は6億元を超えます。
カール・ツァイス大中華地区の謝磊最高執行責任者は、「カール・ツァイスは上海の改革開放の立会人であり、受益者でもあります」と述べました。1999年に、ツァイスは第一陣の外資企業として保税区に入居し、2021年に、中国はツァイスグループの世界最大の単一市場となりました。今回の増資は中国業務を期待し、本土に根を下ろす企業の決意を示しました。
中国を有望視する外資系企業の経営幹部は他にも多く存在します。就任後1カ月余りに、エスティローダーグループ総裁兼最高経営責任者のステファン氏はこのほど、わざわざ上海を訪れ、在任中の「アジアツアー」を正式に開始しました。
中国に到着して間もなく、ステファン氏は国務院常務会議が「2025年外資安定化行動方案」を審議・可決したというニュースに注目しました。会議では、外資企業は就労吸収、輸出安定化、産業高度化促進などいずれの面においても重要な役割を果たしており、より多くの実務的かつ効果的な措置を打ち出して既存する外資企業の数と投資規模を安定させ、拡大しなければならないと指摘しました。
ステファン氏によると、上海に設立された中国イノベーション研究開発センターは、「中国にあり、中国のため、世界のため」の革新を実現しています。
上海の現状はここ最近、中国全国の外資プロジェクトが集中的に実施されている縮図です。中国商務部研究院学位委員会の白明委員は、「広大な市場、完備した産業、優良なビジネス環境は、中国が引き続き世界の企業にとっての投資ホットスポットとなっている主な理由です」と述べました。
2024年、中国で新たに設立された外商投資企業は59080社で、前年同期比9.9%増となりました。中国国際貿易促進委員会がこのほど発表した「2024年第4四半期中国外資ビジネス環境調査報告」によると、アンケートに回答した外資企業の8割以上が中国のビジネス環境に「満足」以上の評価を残しました。
出典:新華網