上海各区 ビジネス環境の最適化に取り組み、企業の「上海体験」を向上

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(写真・文匯報/上観新聞)

「企業の体験度を向上させる」。2月5日に発表されたビジネス環境改善行動計画バージョン8.0(以下は行動計画8.0)の見出しとして取り上げられたこの言葉の通りに、上海は企業のニーズを聞き、尊重し、対応しています。また、行動計画8.0で「ビジネス環境の基盤の強化」を初めて単独の任務セクションとして掲載しており、上海は各区が自らの産業特徴や企業のニーズに合わせて、「一区一品」、「一街一品」、「一鎮一品」を創出することを支援し、「要望があれば必ず応え、何もなければ干渉しない」という理念の実施を推進していきます。

徐匯区では、韓国のアウトドアブランド「Discovery Expedition(ディスカバリー エクスペディション)」は同社の旗艦店の場所を選定しているところですが、Discovery Expeditionと韓国のスポーツブランドMLBはどちらもF&Fグループに属しており、MLBが本部を徐匯区に設立したときに、すでに本部経済発展促進の支援政策を受けたので、今Discovery Expeditionの新しいブランドを導入するとき、再び同じ優遇政策を受けることはできるのでしょうかという企業の質問に対し、徐匯区党委員会の曹立強書記は即座に、「この問題に検討する価値があります。これは新しいブランドであり、アウトドアも大きなトレンドです。政策の策定に不足を補う必要があり、ブランドの進出をより一層奨励する必要があります」と表明しました。

長寧区では、中国ティードリンクブランド「霸王茶姫(CHAGEE)」はその所属する北新涇街道と頻繁に交流しており、ほとんどのことを「今日の事は今日終わらせる」という効率で進めています。長寧区北新涇街道は、グリーンで低炭素で強靭なコミュニティの創出において積極的に行動し、栄養支援型コミュニティを作ると同時に、霸王茶姫の関連する部門との連絡を手伝い、同企業が上海市栄養健康指導活動の第1陣の試行企業となるように推進しました。「上海地域の販売データを見ると、ティードリンクの無糖と微糖を選択する客数は全体の80%を占めており、これにより企業の月間の砂糖購入量は20%~30%減少しました」と、霸王茶姫の全国公共事務部の李一凡総監は述べました。これでブランドの健康理念が認められるだけでなく、企業のコスト削減と効率向上にもつながっています。

黄浦区では、上海新世界城の4階にある「グッズショップ」の販売データが非常に目立ちます。南京東路街道は区市場監督管理所と連携して、「二次元産業」に関するコンプライアンス指導を策定し、知的財産権などの問題の解決に取り組んでいます。昨年、「名探偵コナン連載30周年記念展」は70日間で10万人の来店者を迎え、2200万元の売上高を収めました。上海新世界股份有限公司の李蔚副総経理は、「毎年の7、8月は売り上げの低迷期ですが、二次元経済はこの時期に大きな来店客数と消費をもたらしています。とはいっても、『グッズショップ』の参入条件は低く、一部の新しく開発された『グッズ』はアニメIP特許を得ていないため、商業施設にとっても経営上のリスクとなります。新興産業が健全に発展するには、監督管理の盲点を即座に解消し、敵を絞った政策を策定しなければなりません」と述べました。

また、重点産業における非常に不足している技術人材の育成の強化に焦点を当て、深刻な技術人材不足の職種(仕事種別)目録と新技能トレーニングプロジェクト目録をすぐに更新することも行動計画バージョン8.0に盛り込まれています。上海虹橋ビジネスエリア(上海虹橋商務区)の東虹橋エリアでは、インターネットデジタル小売サービス企業の「BUY QUICKLY」グループで、すでに約1200人がEC(電子商取引)実践能力検定(3級)の資格証を取得しました。資格証の取得で企業の従業員は勤務履歴、就職経験、専門技能の面で社会的な認知度が高まるようになる一方、企業はより多くの質の高い人材を引きつけるのにも役立っています。

出典:上観新聞(Shanghai Observer)、文匯報