虹橋国際コーヒー港で感じる「シルクロードEC」の新たなチャンス

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昨年10月、国務院は上海に「シルクロードEC(電子商取引)」協力パイロットエリアを設立することを承認し、電子商取引分野の制度的開放を着実に推進することに同意しました。上海「シルクロードEC」協力パイロットエリアの建設はこの1年近くになり、作業は本格化し、良好な成果を上げています。今日、虹橋国際コーヒー港に入り、一杯のコーヒーから「シルクロードEC」の新たなチャンスを実感しましょう。

虹橋品匯の2階にある虹橋国際コーヒー港に「査先生のコーヒー・ユニバース」ライブルームは設置されています。黄俊豪は会社の創始者であると同時に、小紅書のコーヒーコンテンツにおける人気ブロガーでもあります。大物ブロガーとして、黄俊豪はコーヒー業界に18年間もおり、過去1年間で30回以上もライブ配信を行い、3万パック以上のコーヒー豆を販売し、まさに「販売王」です。彼は、ライブ配信の意義は、消費者とコーヒー豆の産地との架け橋になることだと考えています。エチオピアのコーヒー豆を例にとると、彼はライブ配信で視聴者にそれぞれのコーヒー豆の産地を視聴者に伝え、産地を具体的な村まで正確にたどり、エチオピアの気候や地理的条件、生態系についても詳しく紹介することで、まるで消費者をコーヒーの産地ツアーに連れて行くガイドのようです。

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虹橋品匯の2階の虹橋国際コーヒー港に設置されている「査先生のコーヒー・ユニバース」ライブルーム。会社の創始者(写真・WeChat公式アカウント「上海発展改革」)

今年4月に虹橋品匯に入居しきた、黄俊豪は、この「コーヒー・クラスター」がまさに「宝の山」であることに気付きました。例えば、彼のお隣の「アディス」は、第4回輸入博覧会のエチオピアコーヒー出展者であり、博覧会終了後に直接虹橋国際コーヒー港に入居しました。アフリカからコーヒー豆を出荷した後、直接虹橋ビジネスエリアの保税物流センター(B型)に入庫し、コーヒー港で「前は店、後ろは倉庫」の取引形態で販売することができます。過去2年間で貿易売上高は5倍になりました。これにより、黄俊豪は「水に近き楼台は先ず月を得る」というように、高品質の上流サプライチェーン企業を見つけることができるだけでなく、事前に多くのサンプルを手に入れることができます。そして、「最近、私たちは『アディス』からの新しいエチオピアの豆の到着を待っています。私たちは常に異なる産地の新商品を発掘しています」と述べます。

昔はラクダに乗って貨物を運んでいましたが、今はインターネット上でデータを走らせ、ライブ配信で商品を販売するようになるなど、新時代の「シルクロード」には新たな価値と可能性が与えられつつあります。通関の円滑化により、過去1年間で、より多くの生豆の輸入業者が、「シルクロードEC」パートナー国や産地から、ますます豊富な品種の生豆が運ばれてきています。エチオピアからの生コーヒー豆の輸入関税が軽減されたため、コーヒー豆のコストパフォーマンスが向上し、販売量も増加しています。ロジスティクスも改善されたため、彼が販売したコーヒー豆は最も新鮮な状態で消費者の手に届き、顧客満足度が大幅に向上しました。

データによると、虹橋国際コーヒー港には58社が入居しており、そのうち「シルクロードEC」パートナー国の企業は20社で、全体の35%を占めています。今年は30社近くの海外団体、企業や農園と連携しており、コーヒー港のオンラインプラットフォームも正式に開始され、コーヒーの「シルクロードEC」の新たなチャンスをさらにけん引しています。

情報源:WeChat公式アカウント「上海発展改革」