中国金融管理当局責任者:金融の質の高い発展によって安定した経済成長を促進

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写真・チャイナデイリー)

6月19日に開幕した2024年陸家嘴フォーラムでは、中国金融管理当局の責任者が同じ壇上で演説し、金融政策、資本市場、保険業界の発展から上海の国際金融センター建設への支援まで、金融分野改革開放を深化し、金融の質の高い発展によって安定した経済成長を促進するという政策シグナルを発しました。

中国人民銀行の潘功勝総裁はフォーラムで中国の現在の金融政策スタンスと将来の金融政策枠組みの展開について系統的に説明しました。同氏は、中国が引き続きサポーティブな金融政策のスタンスを堅持し、カウンターシクリカルおよびインターシクリカルな調整を強化し、経済回復の好調な傾向を定着させ、強化すると強調しました。金融政策の総合面では、さまざまな金融政策手段を採用し、経済の質の高い発展に好ましい金融環境を作り出しています。貨幣と信用の構造に関しては、マクロプルーデンス政策と構造的金融政策手段の役割を十分に発揮しました。金融政策の伝達に関しては、市場活動を規制し、既存の効率性の低い金融資源をより有効に活用し、資金利用の効率を高め、金融政策の伝達を円滑にすることに努めてきました。

国家金融監督管理局の李雲局長は、保険業界が中国式現代化建造への貢献に焦点を当て、新たな質の生産力に正確かつ効率的なサービスを提供することについて言及しました。同氏は、保険業界はハイレベルな技術自立の実現をめぐって、テクノロジー企業の全ライフサイクルをカバーする保険商品システムの構築を加速するよう、後押しすると述べました。「導入」と「進出」を同等に重視し、引き続き一流のビジネス環境を作り、金融業界のハイレベルな対外開放を揺るぎなく拡大していくとしました。

中国証券監督管理委員会(証監会)の主席で陸家嘴フォーラムの共同議長である呉清氏は、これからはマルチレベル資本市場のサービス範囲と精度を向上させ、忍耐強い資本を強化し、制度的な仕組みや理念の視点から、包括的なイノベーションの問題を解決し、新たな質の生産力の発展を積極的に取り入れると述べました。同氏は、関連企業の特性、発展パターン、及び投資・融資、インセンティブ・制約、コーポレートガバナンスなどのニーズについて徹底的な調査し、資本市場のツール、製品、サービスを充実させることを最優先事項にすべきだとしました。

中国人民銀行副総裁・国家外為管理局局長の朱鶴新氏は、より強い決意と力を持ってハイレベルの金融開放を揺るぎなく推進し、高水準の国際経済・貿易ルールに積極的に合わせ、制度型開放を推進し、上海国際金融センターがより高いレベルへへと進むのを支援すると表明しました。

そのため、1つ目は、資本勘定開放の質を高めながら、人民元・外貨の一体化資金プール政策を研究・改善し、多国籍企業が上海にグローバルまたは地域資本管理センターを設立するのを支援するとのことです。2つ目は、貿易・投資協力の質とレベルを高め、上海の「5つの中心」建設への支援を強化することです。3つ目は、上海の主導的役割を十分に発揮し、より広い範囲でのハイレベルの協調開放を促進することです。4つ目は、金融の開放と安全性を統合し、上海の金融資源の集約と波及効果の継続性、持続可能性を保障することです。

情報源:文匯網