インバウンド観光のファーストストップーー夏季輸送期間の上海のインバウンド旅客数が全国1位に
上海出入国検査総局によると、7月1日の夏季輸送期開始以来、上海の出入国検査場を通過した出入国者数は高い水準で推移し、1日あたり延べ12万9000人と、前年同期比で14%以上増加しました。中でも、8月9日には、上海出入国検査場の出入国者総数は延べ15万7000人に達し、今年の単日最多記録を更新しました。

(写真提供・上海出入国検査総局)
夏季輸送期には、国内外の旅行市場が一段と活況を呈し、家族旅行や夏休みの研修旅行など、複数の客層が重なります。8月10日時点で、上海の浦東・虹橋の両空港において出国審査を通過した中国本土から出発する旅客は延べ158万人を超え、総出国旅客数の67.7%を占めました。
中国の一方的なビザ免除と相互ビザ免除の拡大にともない、ますます多くの外国人が中国インバウンド観光のファーストストップとして上海を選ぶようになっています。夏季輸送期間中も外国人の「中国旅行」人気は衰えず、8月10日までに両空港で入国審査を受けた外国人旅客数は延べ52万5000人となり、前年同期比37.4%増で全国1位でした。
また、夏季輸送開始以来、上海出入国検査当局はクルーズ港において延べ63隻のクルーズ船を検査し、出入国旅客は延べ26万3000人と、前年同期比で約33%増加しました。
外国人旅客の入国手続きの効率と体験を一層高めるため、上海出入国検査総局は特別チームを立ち上げ、現場での綿密な調査を行い、外国人旅客が飛行機を降りてから入国手続きを終えるまでの全プロセスを「秒単位」で分析しました。安全を確保しつつ、旅客の事前申告情報(iAPI)やフライトデータ(FQS)を活用し、「精密勤務支援システム」を独自開発し、「入国旅客精密ゾーン分割審査」を導入することで、ピーク時の外国人入国旅客の入国手続きの効率を14%向上させ、待ち時間の短縮を実現しました。
同時に、旅客体験の向上も進めています。上海出入国検査総局は浦東国際空港に17台の新型スマート認証台を設置し、案内標識も改善しています。多言語対応の「百人外国語ボランティア隊」を組織し、「おもてなしサポートグループ」を結成して、審査時の用語やジェスチャーを統一・標準化しました。また、多言語による入国手続きガイド映像も制作し、より直感的で分かりやすい案内を提供することで、通関プロセス全体をよりスムーズにすることを目指しています。
出典:上観新聞、解放日報、新民晩報