中国へのインバウンド観光の人気が高まる中、今年、上海市は「インバウンド観光者のデジタルの利便性向上」という切実なニーズに応え、市政府外事弁公室が中国人民銀行上海本部および複数の市の部門と連携し、アリペイ（支付宝）のプラットフォームを活用して、ワンストップ型の総合サービス統合プラットフォーム「入境通（Easy Go）」を開発しました。これにより、飲食・交通・文化観光・ショッピングといったよくある利用ニーズへの各種サービスをワンタッチで統合し、インバウンド旅行に関する公共サービス情報を発信します。そして、上海市における「文化・観光・商業・スポーツ・展示会」分野の融合を推し進め、2025年「上海の夏」国際消費シーズンを後押しします。

6月19日夜、静安区の張園にて「入境通」のプロモーション発表会が開催されました。上海市政府の劉平副秘書長が「入境通」の正式リリースを発表し、関連する各部門の指導者、「入境通」協力企業の代表者、国際体験官などのゲストも出席しました。

「入境通」はアリペイの既存の優位性と上海ならではの地域的な特性を融合させ、上海にいる外国人向けにあらゆるシーンで利用可能なアプリ統合プラットフォームとして構築されました。「サービス」「ガイド」「攻略」など各機能セクションで構成されています。

サービスセクション

サービスセクションでは、トップページには「食・行・遊・購（食べる・移動・遊ぶ・買う）」の4大シーンに対応する30のミニプログラムが分かりやすく表示されます。フードデリバリー、お勧めのグルメ、公共交通、タクシー配車、シェア自転車、観光案内、チケット予約、荷物預かり、税金還付マップなどの便利なサービスが機能別に整理され、ユーザーが必要な機能を迅速に見つけて利用できるよう工夫されています。中でも注目の新サービス「タッチで税金還付」は、「税金還付マップ」と連動することで、上海での税金還付体験を一層向上させます。

ガイドセクション

ガイドセクションでは「上海国際サービスポータル」を基盤に、上海の最新情報や生活情報ガイドをリアルタイムで更新しています。ユーザーが上海の情報を素早く把握し、便利なデジタルライフを享受できるようサポートします。

攻略セクション

攻略セクションでは、公式メディアや海外のインフルエンサーによる中国と上海のショート動画を集め、グルメ、観光スポット、ショッピングランキングなどの特色モジュールを設けています。ユーザーはスマートフォンひとつで「上海を満喫する」体験から、「中国全土を旅する」体験へと移行させ、海外旅行者の体験感と満足度を向上させます。

ユーザーはスマートフォンでワンタッチ登録・認証を行うことで、「入境通」の各種のアプリサービスを手軽に利用でき、複数のアプリのダウンロードや重複登録、言葉の壁による不便を解消できます。第1弾として「随申行」「美団」「盒馬」「携程（Ctrip）」「百聯」など24社による30のミニプログラムがすでに入っています。また、主な言語は英語ですが、多言語のリアルタイム翻訳にも対応しています。