【上海の両会にフォーカス】2024年上海交通の10大ニュース

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上海市交通委員会は、投票と専門家グループの評価・審査を経て、「2024年上海交通の10大ニュース」の結果が発表されたと紹介しました。

1 上海市空港線の開通

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(写真・WeChat公式アカウント「上海発布」、以下同じ)

2024年12月27日、上海市空港線の一部区間が開通しました。上海市空港線は、全国で最初に定められた11本の市エリアのモデル路線の1つであり、上海が初めて独自に経営する市エリア路線です。

このプロジェクトは2019年6月に着工し、総延長68.6㎞、沿線には9つの駅が設けられ、営業最高速度は時速160㎞です。虹橋第2ターミナル駅~浦東第1・第2ターミナル駅間の開通により、2つの空港間を40分で結ぶ高速接続が実現しました。

2 滬蘇湖(上海・蘇州・湖州)高速鉄道が正式に開通

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2024年12月26日、滬蘇湖高速鉄道が開通しました。滬蘇湖高速鉄道は、長江デルタ地域高速鉄道ネットワークの補強プロジェクトであり、2020年6月に着工しました。上海市の虹橋駅を出発し、江蘇省蘇州市を経て、浙江省湖州市の湖州駅に到着します。総延長は約164㎞、設計時速350㎞、沿線には8つの駅があります。

3 上海南駅のアップグレードと上海松江駅の開業

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2024年7月1日、上海南駅のアップグレードのための工事が着工しました。12月、上海南駅は静態検収を経て完了し、全体の工程が完成間近となりました。2025年、全国鉄道「1·5」ダイヤ改正後、上海南駅は「高速鉄道の時代」へと入りました。

2024年12月26日、上海松江駅が正式に開業しました。これは滬蘇湖高速鉄道沿線で最大かつ最も象徴的な駅であり、上海虹橋と上海東駅に次ぐ上海第3のハブ駅です。

4 北部横断道路の東部区間の試験的運行開始

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2024年8月2日夜22時、北部横断道路の東部区間の本線が試験的に開通し、これにより上海北部の東西交通の大動脈である北部横断道路の本線が全線開通しました。

5 世界初の5000万TEU超のコンテナ港が誕生、上海港の年間コンテナ取扱量が世界記録を更新

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2024年12月22日午前、上海港洋山4期自動化ターミナルで、ブリッジクレーンの遠隔操作により、赤いコンテナが正確に遠洋フェリーの甲板へと運ばれました。これにより、2024年の上海港で5000万TEUのコンテナの積み下ろしが行われ、世界の港湾コンテナ輸送史上最高記録を樹立しました。2024年1月から12月までの上海港のコンテナ取扱量は5150万6000TEUで、前年同期比4.8%増となり、15年連続で世界第1位となりました。

6 銀都路越江トンネル建設工事が完了し開通

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2024年12月27日、銀都路越江トンネル建設工事が完了し、開通しました。これは2019年12月に着工した総延長約3.8㎞のプロジェクトです。

7 上海市政府の実務プロジェクトを超過達成

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2024年、上海市の民生プロジェクトである農村道路の改良・整備プロジェクトが全て完了しました。市と区が協力して全力で推進したことにより、9つの行政区画の247本の道路をカバーする301㎞に達する市内の農村道路の改良・整備プロジェクトが完了し、設定された目標を上回りました。

バリアフリーの低床新エネルギーバス400台を更新・運行し、高齢者に優しいバス路線を60本開通しました。

公園、病院、コミュニティなど、高齢者の移動ニーズが集中するエリアを中心に、168のバス停留所を高齢者向けに改修を完了しました。

34の駐車リソース改善プロジェクトを立ち上げ、5877台分の公共駐車スペースを新設し、2608台分のオフピークシェアリング駐車スペースを増設し、22のスマート公共駐車場モデルプロジェクトを完了しました。

8 上海市低空共同管理モデルエリアが金山区で発足

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2024年3月29日、民航華東局、上海市交通委員会、上海市経済情報化委員会、上海市公安局など各レベル機能部門の支援を受け、「上海市低空共同管理モデルエリア」が金山区でスタートし、華東無人機基地における上海市の低空共同管理のモデル業務を先立って開始しました。

9 長江デルタの交通の相互接続が引き続き推進され、上海市と台州市が交通部のQRコードの相互運用

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2024年、久事集団傘下の上海公共交通カード有限公司は、上海市と寧波市、上海市と嘉興市での交通部のQRコードの相互運用を基に、台州市区のバスとの相互接続を実現し、長江デルタの交通の統合をさらに促進しました。これは、上海市と台州市の市民は、相手都市の交通アプリをダウンロードしたり、乗車コードを取得したりする必要がなくなったことを意味し、自分の住む都市で発行された乗車コードでバスに乗ることができ、移動がより便利になりました。

10 上海初のグリーン低炭素高速道路サービスエリアが完成し、利用開始

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2024年、上海初のグリーン低炭素高速道路サービスエリアである朱橋サービスエリアが完成し、使用され始めました。朱橋サービスエリアの太陽光発電プロジェクトは243キロワットの発電能力があり、朱橋サービスエリアの総合ビルとドライバーズホームの屋根に、建物一体型太陽光発電(BIPV)の形で設置されています。太陽光パネルの設置面積は約1170㎡で、屋根面積の85%を占めています。1日の平均発電量は約500キロワット、年間平均発電量は約20万キロワットを見込んでいます。

出典:WeChat公式アカウント「上海発布」、上海市交通委員会