高谷史郎(ダムタイプ)『タンジェント』のチケット販売が開始
第24回中国上海国際芸術祭「ARTRA自定芸2025」芸術プロジェクト・2025秋是国際演劇祭「Autumn lS」における高谷史郎(ダムタイプ)による新作『タンジェント』のチケット販売が開始されました。

『タンジェント』のポスター(画像提供・主催者)
日本のメディアアートの巨匠・高谷史郎率いる前衛メディアアーティストグループ「ダムタイプ」と、坂本龍一の最期を飾ったアルバム『12』とが共鳴し合う舞台作品『タンジェント』が上演されます。本作はロームシアター京都とヴェネチア・ビエンナーレ2024で話題を呼び、今回の上海独占公演は中国初上演となります。
高谷史郎は30年以上にわたるジャンルクロスオーバーな探求を通じて、テクノロジーと人間性が溶け合う独特の「デジタル身体」美学を鍛え上げてきました。パリのポンピドゥー・センターの浮遊装置から、東京の森美術館の光と影が変容する空間まで、今回、彼は劇場を感じられるリミナルスペースへと変換し、観客に日常の中の非凡さを見つめさせます。

『タンジェント』の舞台写真(撮影・Yoshikazu Inoue)
- 公演日時
11月14日(金)19:30
11月15日(土)19:30
- 公演会場
YOUNG劇場・メインシアター(上海市楊浦区控江路1155号)
- 上演時間
約70分(休憩なし)
- チケット料金
100/180/280/380/480元
高谷史郎プロフィール

高谷史郎(撮影・Merle Värv / Tartu 2024)
高谷史郎は、1963年に奈良県で生まれ、ビジュアルアーティストと舞台監督として、写真、映像、照明、グラフィック、舞台デザインなど多岐にわたる分野で活躍しています。アーティストグループ「ダムタイプ」の創設メンバーとして、2018年にフランスで大規模な個展を開催し、2022年にはヴェネチア・ビエンナーレ日本館でインスタレーション『2022』を発表し、坂本龍一も同時期に参加しました。個人の制作活動は1998年から開始し、代表作としては『La Chambre Claire』『CHROMA』などがあります。坂本龍一との共作『ST/LL』『TIME』などは国際芸術祭で初演され、ジャンルクロスオーバーな作品はロンドンのテート・モダンなどの著名な機関でも展示されたことがあります。
出典:上海市楊浦区人民政府