上海には、百年の歴史がある建造物や洋館が多くあり、その内部には東西の建築美学の衝突と融合が息づいています。それらは決して古びることなく、訪れるたびに新しい魅力に気が付くでしょう。最近、いくつかの洋館では、新しい展覧会が開催されています。

 平 和 飯 店 

「遊芸の間」アーティストグループ展

（写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」）

スウォッチ平和飯店アートセンターでは、現在、26名の滞在アーティストによる遊び心あふれる芸術作品を展示しています。展覧空間が創意に満ちた遊び場へと変貌しています。

※入場無料、要事前予約

会期：即日～12月12日

入場料：無料

開館時間：10:00～17:00（月曜休館）

会場：黄浦区南京東路23号 スウォッチ平和飯店アートセンター

 栄 宅 

ひとつの言語：映画絵コンテ芸術とその他の視覚創作

（写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」）

上海の映画ファン必見！今月栄宅で始まった展覧会「ひとつの言語：映画絵コンテ芸術とその他の視覚創作」では、映画制作と密接に関わる絵コンテをはじめ、ムードボード、図稿、スケッチ、スクラップブック、手帳、撮影作品などが展示されています。

ヒッチコック、ノーラン、ディズニー、宮崎駿、チャップリン、イングマール・ベルイマン、ウェス・アンダーソンなど巨匠の絵コンテ作品が初めて一堂に会し、35作品が網羅されています。映画が生まれる最初の構想が立ち上がる瞬間を再現しています。

会期：即日～2026年2月1日

入場料：60元

開館時間：火～木・日： 10:00～18:00

                 金・土： 10:00～22:00（月曜休館）

会場：静安区陝西北路186号

 静 安 別 墅 

古い洋館国際芸術展

（写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」）

かつて名士や富豪が集った築百年の洋館、静安別墅は、旧上海の歴史を刻む象徴的建築です。本展には、上海在住のイタリア、スペイン、ロシアなどの国際アーティストや海派（上海スタイル）芸術家が参加し、油絵・写真・インスタレーションなどの形式で、彼らが感じる「上海」を表現しています。

展覧会は古い洋館を舞台に、歴史的建築と現代芸術を融合させた没入型の鑑賞体験を提供します。会場には貴重な古道具、写真、雑誌が展示され、まるでタイムカプセルの中に入り、モダンとエレガンスが交錯するあの時代へと誘い込みます。

会期：即日～11月30日

入場料：150元～

開館時間：毎日13:30～19:30

会場：静安区南京西路1025弄 静安別墅

 思 南 公 館 

劉暁輝「読書と庭園」展

（写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」）

思南公館では劉暁輝による新しい展覧会「読書と庭園」が開催中です。文字の静けさと草花の生命力を筆によってキャンバスに凝縮した作品が並びます。

会期：即日～12月20日

入場料：40元

開館時間：13:00～17:00（日・月は休館）

会場：黄浦区復興中路515号

出典：WeChat公式アカウント「楽游上海」