「上海映画マップ」がリリース、「映画の都・上海」の没入型の体験が可能に
2025年は中国映画誕生120周年であり、また、中国国家映画局が打ち出した「中国映画消費年」でもあります。「映画を通じて旅をする」ことが、多くの映画ファンにとって新しい映画体験となっています。
このほど、上海国際映画祭と第1回上海映画ファンフェスティバルは共同で、上海映画マップ「Movie Land 幕外奇境(スクリーン外のワンダーランド)」のミニプログラムを正式にリリースしました。

上海映画マップ「Movie Land 幕外奇境」のミニプログラム(写真・上観新聞)
このミニプログラムは、120年間にわたる上海の映画史をもとに、クラシックな撮影ロケ地、歴史的な映画館の跡地、映画人の旧居など、映画に関連するスポット・名所を網羅し、特別に招かれたイラストレーターのRosaが1930~1990年代のノスタルジックでレトロなイラストを描き下ろしました。それによってランドマークに芸術的な雰囲気が加えられ、知識性・体験性・娯楽性を兼ね備えた没入型の都市探訪体験が構築され、都市の映画史とその魅力を体感できる新たなインタラクティブなプラットフォームを人々に提供しています。

上海映画マップ「Movie Land 幕外奇境」のミニプログラムで「映画の都・上海」の没入型の体験が可能。(写真・上観新聞)
上海映画マップ「Movie Land 幕外奇境」のミニプログラムでは8つのテーマ別の探訪コースが用意されています。ミニプログラムを開くと、「フィルム修復師」「新聞記者」などのキャラクターを選択することができ、アプリ内のストーリーラインに沿って、各コースで厳選された6カ所以上の映画に関連するランドマークを巡りながら、物語のミッションをクリアしていきます。それによって、都市の中に隠された映画の物語に深く入り込み、「魔都・上海の物語の主人公」を体験することができます。
上海は映画と深いつながりを持つ都市です。ここは中国で初めて「映画」が上映された地であり、その後も数え切れない中国映画の「初めて」を見届けてきました。そして、時代を超えて多くの作品の撮影地として活躍し続けています。今年の上海国際映画祭では初めて映画ファンフェスティバルが開催され、一連の革新的な製品や新たな楽しみ方が導入されました。それは市民や映画ファンが、歴史的・文化的ランドマークの背後にある映画の物語を探り、「映画の都」としての上海の新しい文化・観光体験を満喫できることを目指しています。
石庫門から高層ビルへ、フィルム時代からデジタル映画へ……。映画は移り変わる都市の記憶であり、都市は終わりなき映画の舞台です。映画ファンフェスティバルの模索体験は、上海を理解するための新たな視点となるかもしれません。
出典:上観新聞、文匯報