銀聯国際がWise、WeChat Payと提携、クロスボーダー送金と海外電子ウォレット決済サービスを全面的にアップグレード
12月16日、銀聯国際は、世界的に有名な送金サービス会社であるWiseと提携し、中国国外から中国国内への国境を越えた送金サービスを全面的にアップグレードすると発表しました。アップグレードされたサービスは、従来の送金サービスの利点を維持しつつ、以下の2つの新しい特長があります。1つ目は、受取人の範囲が中国の居住者から国内の銀聯カード保有者にまで大幅に拡大され、中国で就労・留学・投資・起業をする外国人の受け取りニーズをよりよく満たすことができるようになったことです。2つ目は、一部の送金サービス時間が24時間365日対応にアップグレードされ、銀聯カードにリアルタイムで送金され、受取人が直接使用することができるようになったことです。
さらに、銀聯国際はWeChat Payと提携し、海外の銀聯提携電子ウォレットが国内のWeChat PayのQRコードをスキャンしての決済ができるようにサポートします。今回の提携により、海外の8つの電子ウォレットがこの機能を利用できるようになり、中国にいる海外の利用者のモバイル決済の選択肢がさらに豊かになりました。
紹介によると、これらの海外電子ウォレットは、中国香港の中銀香港BoC Pay、八達通、PayMe by HSBC、Tap & Go、タイのBangkok Bank Mobile Banking、K PLUS、韓国のNAVER Pay、マレーシアのICBC Mobile Banking(ICBC Pay)の8つです。
銀聯国際とWeChat Payの提携後、上記の海外電子ウォレットのユーザーは、ウォレットに銀聯の実体カードを紐づけするか、銀聯のデジタルカードを申し込むことで、中国国内でWeChat PayのQRコードをスキャンして便利に決済をすることができ、決済時に通貨が自動的に人民元に変換されるとのことです。将来的には、マカオ、東南アジアなどの銀聯提携ウォレットもこの機能を順次導入する予定です。
今年に入ってから、関連部門は中国国内と海外の決済システムを結び付ける動きを進めており、一方では「海外のカードを中国国内で紐づけ」することを推進し、海外の銀行カードをAlipayやWeChat Payに紐づけて中国国内の店舗で消費できるようにし、他方では「海外ウォレットでの中国国内における決済」をサポートし、より多くの海外電子ウォレットが中国国内で使用することができるようになっています。
これは銀聯とWeChat Payが決済の相互接続を深めるための更なる提携の一環です。今年6月から、WeChat Payの各種QRコードをスキャンするときに、多くのユーザーは銀聯の「雲閃付」というアプリを開いてスキャン決済を行うことができるようになっています。
中国銀聯によると、銀聯は国外の83の国と地域で2億5000万枚以上の銀聯カードを発行しており、36の国と地域で200以上の銀聯と提携したウォレットを導入しています。
2023年7月以来、WeChat Payは累計で数百万人の訪中外国人にサービスを提供しており、取引件数と取引額は高い成長傾向を維持しています。2024年11月、WeChat Payの海外カード決済に関する取引件数と取引額は、それぞれ前年7月の6.4倍と4.5倍に達しました。今回の提携は、WeChat Payが中国国内の外国人向け決済サービスをさらに充実させるための新たな出発点となり、今後も、さまざまなサービスの組み合わせにより、サポート範囲を継続的に拡大し、ユーザーの利用体験とシーンカバレッジを効果的に高めていきます。
出典:新華網、界面新聞