上海一部のショッピングモール、新型NFC決済を試行
端午節連休(8~10日)期間中、上海静安ジョイシティモールでは、「カードリーダー」式NFC(近距離無線通信)支払いアプリケーションを試験導入しました。QRコードをスキャンすることに基づいて、NFC機能を搭載するスマホのロックを解除し、決済端末にかざしてだけで、アリペイ(Alipay)アプリでの支払いが完了します。
決済端末は、NFC決済に対応するだけでなく、本来のQRコードスキャン決済にも対応します。現在、アリペイ、ウィーチャットペイ(WeChatPay)、雲閃付、美団などのプラットフォームのQRコードによる決済に対応できます。これまでのQRコードスキャンによる決済に比べ、NFC決済はアプリをクリックして決済コードを出す手間がなくなり、決済がよりスムーズになります。
NFC決済には通常、「カードエミュレータ」と「カードリーダー」の2つのモードがあります。上海で試行された「カードリーダー」モードはスマホ自体に搭載される「カードエミュレータ」モードより、幅広い用途があります。アリペイユーザーはスマホのブランドやモデルを問わず、NFCが内装されれば、この新しい方法を体験できます。業界関係者によりますと、現在市場で販売されている携帯電話の90%以上にNFCが組み込まれており、将来はQRコードに次ぐもう一つの主流決済方法になる可能性があるとしています。
先日、「上海市決済利便性のさらなる向上に関する行動案」が発表され、高齢者や訪中国外国人等の多様な決済サービスニーズに一層応え、より高品質で便利かつ効率的な決済サービス環境の構築が求められています。現在、上海は「高額の場合はカードをスワイプし、少額の場合はQRコードをスキャンし、もしもの場合は現金支払い」という決済サービスシステムの改善を続けており、顔認証決済、掌紋決済などの革新的な決済方法を導入しています。市内の20以上の人気商圏、5つの主要外国人居住コミュニティ、インバウンドに関するあらゆるビジネス区が共同で「インバウンド消費に優しい商圏」を構築しています。
情報源:解放日報、上海市人民政府