上海市、外国人の支払い利便性向上に注力

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4月27日に開催された2024国際消費シーズンおよび第5回上海「5・5ショッピング・フェスティバル」の開会式において、上海市当局は外国人の支払い利便性を高めるためのさまざまな取り組みを発表しました。

イベントでは、「上海市での支払い利便性の更に高めるためのアクションプラン」が発表されました。このアクションプランでは、主要な小売シーンにおける国内外の銀行カードの受け入れを拡大させ、マルチレベルのキャッシュサービスを改善し、モバイル決済の利便性を向上させ、銀行サービスを強化促進することを目指しています。

このプランでは、上海が銀行カードの受け入れ環境を改善し、重要な分野に焦点を当て、特に重要なシーンにおける店舗に対し、国内外の銀行カードの受け入れを全面的に実現するとしています。紹介によると、昨年に設置された4万5000台をベースに、今年は上海の外国カード決済POS端末を8万台まで増やす予定とのことです。

マルチレベル現金サービスを最適化するため、上海市は市内のATMの海外銀行カードによる現金引き出し機能を全面的にカバーするようさらに推し進めます。コンビニやタクシーなどの業界に対して、少額現金決済サービスを提供できるように指導を行い、今年中に65万個の小銭入れを設置し、認可外貨両替機関、外貨両替所、外貨両替ATMを累計で319設置します。

モバイル決済サービスの利便性を高めるため、上海市はモバイル決済サービスを簡素化し、外国カードの内部ネットワークのユーザー端末の操作プロセスやユーザーインターフェースを改善し、支払金額の上限を引き上げ、高齢者向けのカスタマーサービスを提供するなどの措置を講じます。

同時に、上海市は、浦東国際空港と虹橋国際空港に、訪中外国人向けのワンストップ総合サービスセンターを3カ所、決済サービスエリアを1カ所設置し、総合的な外国関連サービスの構築に力を入れます。

これ以外にも、上海市政府は訪中旅行者により良い決済体験を提供するために、その他の措置を講じています。例えば、4月15日からは、上海の地下鉄では、全ての駅のサービスセンターに、外国の銀行カードで地下鉄の切符を購入しやすくするための自動券売機が追加されました。また、4月12日には、計50台のタクシーが上海で初めて、個人(外国人居民や観光客を含む)が外国の銀行カードで支払うことができるようになりました。これは、6月末までに1000台まで増加する予定です。

各種の支払い円滑化措置の継続的な改善とアップグレードにより、海外からの観光客は急速に増加しています。上海税関のデータによると、今年の第1四半期に、上海に到着した外国人観光客数は119万人に達し、前年同期比の約7倍増、2023年の第4四半期に比べても6.6%増加しました。

情報源:上海金融、China Daily