長江デルタ地域初の省を跨ぐ就労許可・居留許可の「両証聯弁」が上海で実施
6月10日、初の「迅速処理」による外国人就労許可証と居留許可証が上海で発行され、外国人材の中国での就労満足度をさらに高め、ビジネスサービスの「ソフト面の環境」の最適化を推進しました。
上海市長寧区に登録されているノルウェー船級社(中国)有限公司(DNV)は、上海市に認定された多国籍企業の地域本部です。企業の外国人社員が別の地域へ転勤する場合、これまでは元の勤務地で就労許可と居留許可を取り消してから、転勤先の都市で改めて申請しなければならず、このプロセスには30日から45日もかかっていました。この間、当該外国人社員は勤務できず、所属企業も給与を支給できず、外国人社員に多くの不便をかけています。企業の業務に影響を与えただけでなく、企業における人的資源の活用に支障をきたし、外国人社員の中国での就労満足度も下がっていました。

6月10日、初の「迅速処理」による外国人就労許可証と在留許可証が上海で発行。(写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」)
企業がこの長年の懸案事項を解決できるよう、長寧区は迅速に対応し、直接対話による協議や関係機関間の調整を通じて、業務プロセスを最適化し、ノルウェー船級社の要望解決を共同で推進しました。これは今年の長江デルタ行政サービス一体化プロジェクトチームの初ケースとして、長江デルタ一体化発展におけるベストプラクティスであるほか、省を跨ぐ「効率的に一件落着させる」活動の持続的な推進の体現でもあります。
上海で最も国際化が進んだ区の一つとして、長寧区は近年、サービス施策の継続的な革新に取り組み、外資系企業や外国人材のビジネス環境改善を推進してきました。昨年、上海虹橋海外人材ワンストップサービスセンターが全面リニューアル後、海外人材向けの「7つの利便化支援措置」を革新的に打ち出しました。海外人材に利便性の高いワンストップサービスを提供し、「両証聯弁」の窓口一本化を実現し、処理期間を7営業日に短縮したとともに、全市初の「三証聯弁」(外国人就労許可証、在留許可証、外国人材居住証B証)サービスも打ち出しました。今回、企業の要望に焦点を当て、地域・部門間連携により「効率的に一件落着させる」活動を推進したことは、長寧区の行政サービスにおける大きな前進となっています。
出典:WeChat公式アカウント「上海発布」、長寧区新聞弁公室