2025環上海・新城自転車ロードレース開催 世界トップ選手が上海で競い合う
9月5日から7日にかけて、「2025環上海・新城自転車ロードレース」が上海市の嘉定・松江・青浦・奉賢・南匯の5つの新城(新都市開発区)で熱く繰り広げられました。
昨年の第1回と比べ、今年は国際自転車競技連合(UCI)の2.2クラスに格上げされ、上海初のUCIアジアツアー男子ロードレースとなり、この大会が国際舞台へ正式に歩みを進めたことを示しました。
この大会の大きな特徴は、コースが5つの新城のランドマークや景観を凝縮している点にあります。これにより、上海の都市発展の新たな姿を示すとともに、多くの市民がサイクリングをし、都市の風景を楽しむきっかけにもなっています。大会期間中、各新城では選手のために伝統文化や観光体験のイベントなども用意されました。
9月3日には、一部の選手が先に嘉定・松江・青浦のランドマークを訪れました。嘉定では安亭老街を散策し、市レベルの無形文化遺産を体験しました。青浦新城では朱家角古鎮の放生橋や東井街を訪れ、歴史ある「阿婆茶楼」でお茶を味わい評弾を鑑賞しました。松江では、広富林文化公園を訪れ、広富林遺跡の発掘の歴史や「上海城市の源」の物語に触れました。

嘉定・松江・青浦のランドマークを訪れる外国人選手たち(写真・上観新聞)

嘉定・松江・青浦のランドマークを訪れる外国人選手たち(写真・上観新聞)
9月4日、開幕式は十六舗3号埠頭の親水デッキで行われました。式典後、全てのプロ選手が同埠頭を出発し、中山東二路を経て外白渡橋まで往復するパレードを行いました。このコースには黄浦江両岸の美しい景観が凝縮されており、選手たちは外灘沿いの万国建築群を楽しみ、対岸の東方明珠塔や陸家嘴の「3つの定番スポット」を眺め、様々な文化を受け入れる上海という大都市の歴史と現代が融合した姿を体感しました。

9月4日、「2025環上海・新城自転車ロードレース」の開幕式と選手による外灘パレードが行われました。(写真・澎湃新聞)
セルビアの27歳のドゥサン・ラヨビッチ選手は、今回初めて上海を訪れ、イタリアのチーム「トゥディ・ヴィーニ・ファンティーニ」にて参戦しました。彼は「とても素晴らしいです。黄浦江両岸のビル群は特に印象的でした」と外灘の景色に深く感嘆していました。

9月4日、「2025環上海・新城自転車ロードレース」の開幕式と選手による外灘パレードが行われました。(写真・澎湃新聞)
今年の大会は3日間に分かれて行われました。9月5日の嘉定ステージは全長95.3km、6日の松江~青浦ステージは94.8km、7日の奉賢~南匯ステージは94.5kmでした。中国、イタリア、ベルギー、オランダなど10ヶ国から計20チームが参戦し、その内訳は、大陸プロチームが3チーム、海外チームが8チーム、中国国内チームが9チームでした。
特に注目されたのは、イタリアのトゥディ・ヴィーニ・ファンティーニ(TFT)、ベルギーのワグナー・バザン(WB2)、アメリカのノボノルディスク(TNN)の3つのプロチームで、いずれも国際舞台で豊富な経験を有しており、その実力は高く評価されています。
国内勢では、アジアランキング4位の李寧之星(LNS)、同6位の中国アンタ・メンテック(CAT)が中国自転車界を代表して国際強豪と競い合い、中国チームの成長の成果を示したほか、中国国内から多くの注目を集めました。
中国アンタ・メンテックチームの李楨選手は、大会の格上げについて「上海は国内でも特にサイクリング文化が盛んな都市の1つで、この大会の格上げは、プロ・アマ両方で中国自転車スポーツの発展を大きく後押しするでしょう」と、中国自転車スポーツの発展にとって良いことだと述べました。
出典:上観新聞、澎湃新聞