第19回上海国際青少年交流友好キャンプが開幕
7月16日午後、第19回上海国際青少年交流友好キャンプの開幕式が、上海市大同中学校にて行われました。

7月16日に開幕した第19回上海国際青少年交流友好キャンプ(写真・澎湃新聞)
このイベントは上海市人民対外友好協会と上海市青年連合会の共催、上海市青少年活動センターの運営により行われたもので、オーストラリア、ブルキナファソ、コロンビア、日本、ハンガリーなど19ヶ国から110名の外国人教師・生徒と、中国人の「友情使者」16名が参加しました。これからの10日間で各国の青少年たちは多彩な文化交流活動を通じて相互理解を深め、国境を越えた友情を築いていきます。

開幕式の様子(写真・澎湃新聞)
開幕式では、各国の参加者たちが出発前に撮影したビデオが上映され、初めて中国で顔を合わせ彼らが素早く心理的な距離を縮め、「友情へのウォーミングアップ」が図られました。参加者たちは注意事項やスケジュールの説明を受けた後、それぞれ自己紹介を行いました。また、友情キャンプではAEDの使い方や救急措置などを学びました。続いて、グループに分かれてチームの旗を作成しました。
今回のキャンプのテーマは「世界は一つ、平和な未来」で、「上海の高度」「イノベーションの強度」「都市の温度」の3つの視点から、色々な国からの参加者が「傾聴」「体験」「実践」の3つの段階的な深い交流を通じて、上海の情熱と開放性、そして若者同士の純粋な友情を心から実感できるように工夫されています。また、彼らの言葉で上海の物語を語り、文化の宝物を紹介し、国と国との平和と友好の精神を受け継ぐことが期待されています。
今回のキャンプでは、「文化の継承と革新」をテーマとした特別プログラムが設けられており、従来の伝統文化講座に加えて、中医学の学習、漢服(中国の伝統衣装)の試着、書道の体験などの無形文化遺産の体験活動が新たに設けられました。さらに、3DプリンターやVR(仮想現実)などの現代テクノロジーも取り入れられ、青少年たちに伝統文化の現代におけるイノベーションの活力を実感してもらえる内容となっています。また、「I Love SH」都市オリエンテーリングや、ホームステイ体験などを実施し、外国人青少年が上海の地域のコミュニティに深く入り込むことで、リアルな中国の生活を肌で感じ、相互理解を深める機会を作り出しました。
このキャンプは7月25日まで開催され、各国の参加者たちは多彩なプログラムの中で、それぞれの青春の物語を紡ぎ出し、民間友好交流を担う若い世代として貢献することになるでしょう。
なお、上海国際青少年交流友好キャンプは、2005年の創設以来、世界5大陸、67の国と地域から延べ1785名の青少年と教師が参加してきました。彼らは上海でそれぞれ独自の足跡を残しながら、「楽しさ・交流・友情・使者」という本キャンプの鮮やかな特色をともに築き上げてきました。
出典:上観新聞、澎湃新聞