上海の自動運転テスト走行道路、市の3分の1の面積に到達
2月11日、上海市は記者会見を開き、「上海市国民経済・社会発展第15次五カ年計画要綱」(以下「要綱」)の内容を体系的に紹介しました。「要綱」では、上海が新技術や新しい活用シーンの模索・応用を拡大し、道路や水路といったインフラのデジタル化を加速させ、スマートコネクテッドカーの技術向上と実用化を支援していくことが打ち出されました。
近年、上海におけるスマートコネクテッドカーをテスト・応用できる空間は拡大し続けています。上海市スマートコネクテッドカーテスト実証推進作業チームが編纂・発表した「上海市スマートコネクテッドカー発展レポート(2025年度)』(以下「レポート」)によると、2025年末までに、上海市が開放した自動運転テスト走行ルートは累計3173路線、計5238.82kmに達し、市域面積の約3分の1をカバーするまでになりました。
あらゆる活用シーンの中でも、最も注目を集めているのが、いわゆる「無人タクシー」と呼ばれるスマートコネクテッドタクシーです。2025年7月、世界人工知能大会において、上海市は初となるスマートコネクテッドカー実証運営ライセンスを発行しました。その後も続々とライセンスが発行され、上汽智己、百度智行、小馬智行、文遠知行といった企業がライセンスを取得し、運営を開始しています。実証運営ライセンスの取得は、企業が指定区域内において、運転席に人がいない「完全無人」のタクシーを有料で提供できるようになったことを意味します(一部の車種では、助手席に安全担当者が同乗しています)。
浦東新区ではすでに、ほぼ全域で自動運転テスト走行ルートへの開放が実現しているため、市民が市中心部でも「無人運転タクシー」を配車できるようになっています。
業界関係者によると、現在上海市で発行されているスマートコネクテッドカー関連ライセンスは、主に以下の3種類があります。
① 2023年から発行開始された無人運転道路テスト走行ライセンス。このライセンスを取得すると、無人運転車両による道路テストが可能になります。
② 2024年から発行開始された無人運転実証応用ライセンス。自動運転タクシーサービスを提供できますが、運転席に安全担当者の同乗が必要です。
③ 2025年から発行開始のスマートコネクテッドカー実証運営ライセンス。本当の意味での「無人運転タクシー」の有料サービスの提供が可能となります。
現在、これら3種類のライセンスと運営モードは並行して推進されています。「レポート」によると、2025年に上海市では累計41社、932台の車両に各種ライセンスが交付され、テスト走行距離は計3455万km超、テスト走行時間は約188万時間に達しました。そのうち、13の企業連合による計192台が実証運営ライセンスを取得し、約55万6000件の配車注文を完了しました。このように、テストと応用を段階的に進めることで、自動運転企業が現実のデータをより効率的に収集し、技術の進化と普及を実現することをサポートしています。
「第15次五カ年計画」期間中、上海のスマートコネクテッドカーの活用は「全域融合」という新たな発展段階へと進む予定です。大規模かつ多層的な実際のシーンを開放し、ニーズに応じて自動運転の使用範囲を拡大することで、先見性のある制度革新の実践基盤を構築します。これにより、複雑な条件下においても、レベル3(特定条件下での自動運転)以上の自動運転機能が常態的かつ大規模に運行できるように支援していく方針です。
出典:解放日報、上観新聞