第8回中国国際輸入博覧会の準備が整う、過去最大規模の開催
10月28日、中国国務院新聞弁公室は記者会見を開き、第8回中国国際輸入博覧会(以下、輸入博)準備の進捗状況について説明しました。
第8回輸入博の準備作業はすでに完了しています。(写真・チャイナデイリー)
第8回輸入博は、11月5日から10日まで上海で開催されます。現在各種の準備作業はすでに完了しています。今回は、155の国・地域および国際機関が参加し、出展する海外企業は4108社、総展示面積は43万km²を超え、過去最大規模となる見込みです。同時開催される虹橋国際経済フォーラム(以下、虹橋フォーラム)では、33のサブフォーラムや非公開会議が行われるほか、貿易商談会や投資促進会など、80以上の関連イベントも行われる予定です。
今回の輸入博は、次の4つの特徴があります。
一、対外開放を基調とした開催方針の堅持
商務部は今年、新たに「共有する大市場・中国への輸出」というブランドを立ち上げ、11月4日午後にその発足式を開催します。タイ、アラブ首長国連邦、ナイジェリア、グルジア、スウェーデン、コロンビアの6カ国が主賓国として参加します。中国パビリオンでは、「第14次五カ年計画」期間における改革の全面的な深化とハイレベルな対外開放の推進に関する最新の成果を紹介します。また、虹橋フォーラムでは、中国が提唱するグローバルな、発展・安全保障・文明・ガバナンスの「4大グローバル・イニシアティブ」の実践をテーマに据えて、『世界開放報告書2025』および最新の世界開放指数を発表します。
二、イノベーション成果の共有促進
今回の輸入博では、461件の新製品・新技術・新サービスが展示されます。展示内容は、低空経済やヒューマノイドロボットなどの未来産業分野まで拡大しています。また、シルバー経済、氷雪経済といった新たなテーマや、デジタル消費やヘルスケア消費などの新しいプラットフォームも展開されます。さらに、8名のノーベル賞受賞者をはじめとする世界的な学者が虹橋フォーラムに参加し、約400名の政界・財界・学界の著名人が集まり、グローバル・ガバナンスや開放協力をテーマに議論が交わされます。フォーラムでは、21件の関連文書が成果として発表される予定です。
三、各方面との実務的協力の推進
企業ビジネス展はさらに拡大し、展示面積は36.7万km²を超えます。新たに600社以上が出展し、出展企業数は計4108社に達しています。そのうちフォーチュン・グローバル500企業および業界のリーディング企業は290社を数えます。また、43の取引団と700余りの取引分団が組織され、登録されたトレードビジターは44万9500人に達しています。中国と海外の地方間の協力もさらに深化して実務的になり、「国際友好都市合同展示」という新たな形式が導入される予定です。人文交流イベントでは、「魅力あふれる友好都市」特別エリアが新設されます。さらに、11月5日には「2025中国国際プレミアム消費月間」キャンペーンが開始され、12月には初の「2025輸入博良品取引会」が開催される予定です。
四、中国の需要と世界の要望をともに考慮
今回の輸入博は「一帯一路」構想参加国との連携を一層強化しています。出展企業のうち123社が「一帯一路」構想参加国からであり、前回より23.1%増加しました。また、後発開発途上国からの出展企業は163社に達し、前回より23.5%増えました。そして、アフリカ商品エリアは大幅に拡大し、アフリカからの出展企業数は前回より80%増となりました。一方、虹橋フォーラムでは初めて「グローバル・サウスの経済的レジリエンス強化」および「グローバル・サウスの農業の持続可能な発展」というテーマで議論が行われます。
さらに、輸入博の円滑な開催を保障するため、上海公安機関は5分野20項目の措置を打ち出しました。それには出入国手続きの「ワンパッケージ」サービスの最適化・高度化、輸入博における警察と企業を結ぶ「直通チャネル」サービスの強化などが含まれています。これらのうちの5項目は、今回の輸入博で初めて導入される施策であり、例えば、電子口岸ビザの適用範囲を輸入博の外国人出展者・来場者にも拡大することなどがあります。
出典:上観新聞、文匯報