海外SNSで「China Haul」現象が話題に 南京路の老舗百貨店、外国人客の消費で活況

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「スーツケースを空のまま持ってきて、満杯にして持ち帰る」――。中には「1人3個ものスーツケースを携えて中国へ買い物に来る」という人もいる。近頃、海外のソーシャルメディアでは、中国で購入した商品を開封・紹介する「China Haul(チャイナ・ホール)」が大きな話題となっている。テクノロジー製品や、中国伝統の要素を取り入れたファッション、美容アイテム、漢方・養生グッズなど、画面を埋め尽くさんばかりに並べられた動画が注目を集めている。

こうした「China Haul」のブームは、上海の商業施設やブランドショップでも具体的な動きとなって現れている。

南京路にある老舗百貨店「永安百貨」内の「暗流空間 Tech AI Hub」では、通りに面したショーウインドーに大疆(DJI)のドローンやスマートグラス、AI囲碁ロボット「元蘿蔔(SenseRobot)」といった商品が陳列されている。足を止めてウインドーを眺める外国人観光客の姿が目立ち、そのまま店内に入り、商品を試したり、店員に質問を重ねたり、実際に購入したりする人もいるという。同百貨店の家電売り場の担当者によると、足元では来店客の約7~8割を外国人観光客が占めており、特にスマートグラスやマッサージ関連機器への関心が高まっているという。

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また、訪中観光客が求めるものは、もはや「中国らしさ」を感じられる商品だけではない。購入した商品を帰国後も日常的に実用できるかどうかも、重要なポイントになっている。こうした変化は、近年人気が高まっている「テクノロジー体験型観光」とも軌を一にしている。

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今年に入ってから、訪中観光客の間ではテクノロジーを体験したいというニーズが一段と顕著になっている。上海で訪中観光客向けのツアーガイドを務める徐鵬凱氏は、電気自動車(EV)やロボット、AIグラスのほか、ドローンによるフードデリバリーや自動運転車の案内なども手がけており、繁忙期には月に4日ほどしか休めないほどの多忙ぶりだという。

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AIグラスやスマートマッサージ機器、翻訳機能付きイヤホンといった中国製のハイテク製品が、従来型の定番土産に代わり外国人観光客の買い物リストに定着しつつある。

永安百貨の関係者によると、ここ2年ほどで南京路を訪れる客層にも明らかな変化が見られるという。

南京路の華為(ファーウェイ)旗艦店では、三つ折りスマートフォンの展示台に外国人観光客が足を止め、実機を手に取って試す光景が日常的に見受けられる。また、オーディオ製品を購入する外国人客もおり、特に耳に挟み込むように装着するイヤーカフ型イヤホンは、そのユニークな装着方法で高い関心を集めている。

さらに、店内に展示されている「智界(LUXEED)」や「享界(Stellato)」などのスマートカーも、体験型展示として人気を博している。フランスから訪れた夫婦は、中国車に搭載された最新技術に強い興味を示し、「これほど多くの種類の車を見られるのは面白いですね。シートがどのように動くのか、車内にどんな技術が搭載されているのか、自分で試せるのがいい。フランスで見る車とはずいぶん違います」と話した。

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外国人観光客が、こうした「未来の暮らし」を体験できる場所に足を運ぶようになった背景には、訪中客の増加がある。今年第1~第3四半期、上海の出入境検査場を通過した外国人入国者数は延べ513万8000人に達し、前年同期比で18.5%増加した。そのうち、ビザ免除措置や240時間トランジットビザ免除措置を利用して入国した外国人は延べ343万1000人で、全体の66.8%を占めた。

買い物の盛り上がりは統計データにも表れている。今年1~9月、上海の出国時税還付の対象となる商品の売上高は前年同期比で52%増加し、「即買即退(免税額の即時還付)」による売上高は前年同期の1.4倍となった。現在、税還付対象店舗の登録数は累計2700店を超えている。

「スーツケースを空のまま持ってきて、満杯にして持ち帰る」――。ワイヤレスマイクやドローン、スマートグラスなどといったハイテク製品が、中国を訪れる旅行者のスーツケースの中で存在感を増している。「China Haul」ブームの背景には、新製品を次々と生み出す「中国智造(中国発の先端製造技術)」の力があるといえよう。

写真提供:王子吟

出典:央視新聞、WeChat公式アカウント「上海黄浦」