上海大歌劇院まもなく開館
6月23日、6年の建設期間を経て、上海大歌劇院の建築本体の全貌が初めて公開され、開館カウントダウンが始まりました。
黄浦江のほとりに位置し、万博文化公園に隣接する上海大歌劇院は、敷地面積5.3ヘクタール、延床面積 14万6000平方メートルを誇ります。館内には3つの主要なパフォーマンススペースが設けられ、総客席数は4200席を完備しています。
上海大歌劇院の外観(写真提供・上海大歌劇院、以下同様)
上海大歌劇院は国内外の建設チームが共同で手がけました。建築デザインには「ダイナミズム」が重要視され、舞台芸術、黄浦江の流れ、都市の変遷という3つの動的な要素が融合されています。螺旋階段を中心に屋根が放射状に広がっており、ゆるやかに開かれていく「中国の扇」を思わせる造形となっています。建設にあたっては、複数の世界レベルの技術的課題を克服し、業界初の快挙を成し遂げました。
上海大歌劇院には、アジア初となる六つの独立した昇降・移動可能なブロックで構成され、縦横両方向に移動可能な舞台を備えたプロ仕様のステージが完備されています。館内は2000席の「紅」(Harmony Hall)、1200席の「申」(Soar Theatre)、1000席の「鏡」(Open Stage)、芸術教育スペースである「楽」(Grand Atelier)が設置され、それぞれの英語名称の頭文字は劇場の略称「SGOH(Shanghai Grand Opera House)」と呼応しています。
「紅」(Harmony Hall)
「紅」はオペラ、バレエ、交響楽などの総合芸術を主に上演し、「クラシックの共鳴」をコンセプトとしています。
舞台面積は約3500平方メートルで、現時点でアジア最大規模の劇場舞台となっています。アジア初となる、6つの独立した昇降・移動可能なブロックで構成された舞台システムを採用し、さらに縦横両方向に移動可能な舞台機構を導入することで、演目転換やシーン切り替えの効率化を実現しています。
「申」(Soar Theatre)
「申」は、中国の演劇、ダンス、京劇や昆劇など多様な芸術形式の初演の場として、「オリジナル作品の発信拠点」という重要な役割を担っています。
伝統的な馬蹄形構造を採用しつつ、「紅」と同様に、6つの独立した昇降・移動可能なブロックで構成される舞台システムを導入しています。舞台面積は約2400平方メートルで、多様な演出に柔軟に対応可能です。
「鏡」(Open Stage)
「鏡」は、イマーシブシアターや室内楽などに適した「ボーダレスな舞台空間」を特徴とします。高さ約13メートルの全面ガラスカーテンウォールが特徴的で、万博文化公園の緑豊かさと陽射しが室内まで届くデザインを採用しています。
また、21基の客席昇降機を活用することで、トラバースステージ 、センターステージ、エンドステージの3つのモードを柔軟に切り替えることが可能です。
「楽」(Grand Atelier)
芸術教育の中核拠点である「楽」は、映像上映、マスタークラス、クリエイティブ対話などを主な活動内容とし、「理論から応用へ」という理念のもと、「楽しい勉強」を重視しています。
上海大歌劇院は今年10月の開館を予定しており、開館後は外壁を設けず、市民が共有できる開かれた都市文化空間として機能します。
出典:WeChat公式アカウント「楽遊上海」