上海国際フラワーショーが開幕5日で来場者429万人、商業消費も「満開」に
2026年上海国際フラワーショーは開幕からわずか5日間で、市内各会場の累計来場者数が429万人に達しました。この盛り上がりは、単なる「花見」ブームにとどまらず、周辺商業施設の売上を大きく押し上げており、「フラワー経済」による波及効果が顕著となっています。なかでも、前灘エリアでは開幕当日の売上高が前年同期比127%以上の増加を記録しました。蘇河湾万象天地でも同日に同231%増となり、出店した23ブランドが開業以来の最高売上を更新しました。
2026年上海国際フラワーショー(撮影・海沙爾/解放日報)
「傍観者」から「共創者」へ、店舗側も主体的に参画
社会の活力や事業者の参画度、そして市民の関与度は、都市ガバナンスの現代化レベルを測る重要な指標です。今回の国際フラワーショーでは、これまで「傍観者」だった店舗が「参加者」、さらには「共創者」へと役割を転換し、都市を挙げての一大イベントに積極的に関わる動きが広がっています。
浦東サブ会場の晶耀前灘にある「blue frog(ブルーフロッグ)」は、昨年の同イベント期間中には開業以来最高の売上を記録しました。今年、同店が前年の実績を踏まえ、在庫の拡充、テラス席のリニュアル、スタッフの増員に加え、花をテーマにした空間演出を行うなど、客数のピークに備えて体制を整えました。その結果、開幕以降の売上は前年同期比130%増を達成しています。また、蘇河湾に位置するオーガニックステーキレストランでは、フラワーショーに合わせた雰囲気づくりに加え、季節限定スイーツを打ち出し、客数が約80%増加しました。
前灘公園巷に設置された花のオブジェ「ブルーフロッグ」(撮影・瀋思怡/解放日報)
複数の海外高級香水ブランドを展開するエターナル(Eternal)グループは、今年4つの店舗で同イベントと深い連携を展開しています。新天地エリアではフラワーアートのショーウィンドウやインスタレーションを設置したほか、太平橋公園のメイン会場で、同社が手がける嗅覚をテーマとしたアートIP「ナスィディア(noseidea)」による特別展「花ひらく香り|感情と感覚の共鳴」も開催しています。一部店舗では売上が前年同期比27%増と好調な伸びを見せました。
「花ひらく香り|感情と感覚の共鳴」(撮影・瀋思怡/解放日報)
客層にも変化、「花の海」で全世代を引き寄せる
来店客数の伸びに加えて、客層の広がりについても事業者が手応えを感じています。蘇河湾万象天地にある飲食店の責任者は、「イベント期間中、来客層が明らかに変化しました。普段は周辺のサラリーマンや住民が中心ですが、期間中は来店客の3分の1をシルバー層が占めています。さらに観光客やファミリー層も加わり、全世代をカバーしています」と語りました。
都市全体が舞台に、市民による情報発信で活況が続く
この空前の盛り上がりは、主催者による緻密な企画に加え、市民による自発的な情報発信も大きく寄与しています。
企画面では、上海植物園と黄浦区の2つのメイン会場に加え、市内全16区および臨港新片区における主要商業エリアや公園緑地が一斉に参画し、都市全体が「花の海」へと姿を変えました。閔行文化公園では8つのテーマ別花のオブジェが設けられ、歩くごとに景色が移り変わります。張江エリアはAI技術と自然の花々を融合させ、約20カ所に数万本の草花で作られたアートインスタレーションを設置しました。楊浦区の復興島では、百年の歴史を持つ造船所は「サイバーガーデン」へと変貌を遂げました。無骨な鉄骨構造の間に色鮮やかな花の回廊が連なり、満開の花々と力強いインダストリアル建築が織りなす独特の景観を創り出しています。
ウエスティーの飼い主たちに人気の静安サブ会場に登場した「潦草小狗(ボサボサわんこ)」(撮影・海沙爾/解放日報)
プロモーション面では、開幕からわずか一週間でSNS上にはフラワーショーに関する投稿が急増し、「ペットと花の海」や「潦草小狗(ボサボサわんこ)」などの話題が注目を集めています。また、ライブ配信で会場の様子を伝え、全国各地の視聴者を“オンラインお花見”へと誘うユーザーも現れ、まさに全民参加の盛り上がりを見せています。
国内に止まらず、海外からの関心も高く、上海アルゼンチン商工会議所の会長アレホ・フェルナンデス・パラル(Alejo Fernández Parral)氏は「このイベントをきっかけに上海旅行を計画している友人もいます。彼らも、きっとここでは都市の洗練さと活力を実感できると思います」と話しました。また、ザ・ランガムホテルズアンドリゾーツ(上海)有限公司総経理のヨルゲン・クリステンセン(Jorgen Christensen)氏も、自ら撮影した新天地・太平湖の写真を社内グループチャットで共有し、「内容が充実していて、見どころが多く、素晴らしい体験ができます。ぜひ行ってみて」と英語でメッセージを添えて勧めしました。
上海国際フラワーショー黄浦サブ会場・新天地太平湖公園(撮影・瀋思怡/解放日報)
出典:解放日報