劇場版『名探偵コナン』最新作、中国プレミア上映会が上海で開催、製作チームが上海語でファンと触れ合う
6月24日夜、名探偵コナンシリーズ第28弾となる劇場版『名探偵コナン:隻眼の残像』の中国プレミア上映会が上海映画城SHOで開催されました。プレミア上映会では上海と北京の二都市が初めてリアルタイムで連動し、全国約50か所のサブ会場で生中継し、約1万人のコナンファンが時空を超えたプレミア上映会を共に体験しました。プロデューサーの近藤秀峰氏、吉田剛志氏、岡田悠平氏の3人が上海会場に来場し、『名探偵コナン』劇場版スタッフが6年ぶりに中国で映画プロモーションを行いました。

現場の様子(『名探偵コナン:隻眼の残像』配給会社)

上海・北京の二都市リアルタイム連動の様子(『名探偵コナン:隻眼の残像』配給会社)
プレミア上映会の現場では、小学館プロデューサーの近藤秀峰氏、読売テレビプロデューサーの吉田剛志氏、TMSプロデューサーの岡田悠平氏が、千人以上の観客の歓声の中でステージに上り、中国語で挨拶しました。映画が放送された時、彼らも観客席で一緒に映画を観賞しました。「風見が登場した時、みんながすごく笑いました。日本の観客も同じく反応していましたが、中国の皆さんの大きい笑い声にびっくりしました。」「中国のファンはずっとコナンを応援してくれて、今回では皆さんの熱意とサポートを感じました」と近藤氏が語りました。今回は岡田氏の初の海外旅行で、彼は「上海の街を歩いていると、皆さんのコナンへの愛を感じました。プレミア上映会で観客の熱意を見て、とても感動しました」と話しました。
特筆すべきは、劇場版最新作には多くの中国伝統文化の要素が盛り込まれている点です。コナンシリーズの人気キャラクター・諸伏高明という名前は、三国時代の有名な軍師・諸葛亮に由来し、その外見や性格、頭脳も参考しました。今回の劇場版では諸伏高明の出番が多く、セリフの中で中国の古文を引用したことも多いです。たとえば、豫譲の「漆身呑炭」の物語や、孫子の兵法についても何度も触れました。

現場の様子(『名探偵コナン:隻眼の残像』配給会社)
プレミア上映会では、高山みなみ(コナン声優)、小山力也(毛利小五郎声優)、山崎和佳奈(毛利蘭声優)も特別映像で観客に挨拶しました。中国語の挨拶に加え、3人それぞれ上海語で上海の観客にメッセージを寄せました。多くの観客は、彼らの上海語の方が標準語よりも流暢だと感じました。会場では、重原克也監督が中国の観客のために描いたサイン入りイラストも展示され、監督は中国語で「この夏、映画館で会いましょう」を書き、イラストにはコナン、蘭姉ちゃん、小五郎、諸伏高明が中華衣装を着ている様子が見られます。
映画上映後の舞台挨拶では、ファンの一人がプロデューサーたちに中国四大名著の書籍を贈呈しました。近藤氏は「私は『三国志演義』が大好きです」と感嘆し、日本語版『三国志演義』を2セット所持しており、よく読んでいると表明しました。また、プロデューサーたちは会場で書道筆を使って簡体字の「愛在此柯(愛はここに在り、コナン)」を書き、中国の観客への誠意を表しました。

プロデューサーたちが会場で書いた書道作品「愛在此柯」(『名探偵コナン:隻眼の残像』配給会社)
本作は6月27日より全国で上映されました。