F1中国GP期間、「ERA~時空の旅~」、外国人観客が95%、上海へのインバウンド観光が人気
3月23日の夜19時前から、多くの外国人観光客が続々と上海サーカスワールドに入り、まもなく上演される「時空の旅」の鑑賞準備をしていました。インバウンド観光がピークを控え、F1中国グランプリの集客効果が重なった結果、その夜の「時空の旅」の観客席はほとんど外国人専用で、観客900人以上のうち、外国人観客の割合は95%に達し、そして約1/3がF1を見に来た観光客でした。

(写真・上観新聞、解放日報)
この結果は、「時空の旅」の副総経理である陳涛氏を大いに驚かせました。昨年12月末、「時空の旅」は複数の海外旅行代理店からの予約を次々と受け付けており、それらの予約時間はほとんど今年3月21日から3月23日まででした。調査を進めた陳氏は、この期間がF1中国グランプリの開催時期と一致していることを発見しました。
陳氏は「その時、F1観戦を目的に訪れた海外観光客が、この機会に『時空の旅』も観賞しようとしていると気づきました。それですぐに日本の協力業者と相談し、F1と『時空の旅』をセットで市場に売り込む提案をしました」と述べました。同氏によると、まず日本市場を選んだのは、昨年11月末に中国が日本に対してビザ免除政策を導入し、両国間のフライト時間も短く、さらに当時日本市場は予想以上に動きが鈍く、成長の余地が十分にあったからです。今年の春節前には、日本の協力業者が現地で上海旅行を積極的にプロモーションした結果、目覚ましい効果が表れました。「3月21日から3月23日までのF1開催期間中、「時空の旅」の外国人観客の割合が目に見えて増加し、その中で日本人が外国人観客の1/3を占め、事前の予測を大きく上回りました」と陳氏は語りました。
10ヶ国以上からの観客で、昨夜の上海サーカスワールドはまるで「小さな国連」のようでした。韓国、日本、東南アジアのほか、ポーランド、スペイン、ロシア、クロアチア、オーストラリアなど遠い国からの観客もいました。
F1を見に来た観客以外にも、3月下旬の上海へのインバウンド観光がピークを迎えつつあり、多くの観光地と地下鉄で外国人観光客の姿がより一層目立つようになりました。
ビザ免除政策の実施に伴い、昨年以降、近隣国からのインバウンド観光市場は急速に回復しており、一部の国ではフライトの頻度が2019年を超えるほどです。春秋旅行の総経理である呉紅氏によると、春秋航空の旅客データでは、昨年上海に入国した観光客の数は日本が一番で、次にタイ、韓国となりました。
出典:上観新聞(Shanghai Observer)、解放日報