上海ならではの古い建物での無料展4選

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最近、上海でうららな日が続いており、古い建で開催されている無料展を訪れて散歩するのが良いでしょう。展覧会を見るとともに古い建物を鑑賞することができ、一石二鳥です。以下では、古い建物で開催されている4つの無料展を詳細に紹介します。

1. 希華館:偉大なるエーゲ海文明展

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希華館(写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」)

希華館では現在「偉大なるエーゲ海文明展」が開催されています。展覧会はキクラデス文明、クレタ文明(ミノス文明)、マイケネ文明などの数部分に分かれており、キクラデスの聖像群像、赤像式アンフォラなどの展示品以外に、50以上のオリジナルおよびカスタマイズされた文化クリエイティブグッズも発売されています。これは希華館が開館以来初めて全面的に一般公開されることです。同館は約1000平方メートルで、3階建てで、最初はイタリア人の建築家によって設計され、2013年には万博のギリシャ館のデザイナーによって改造されました。

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偉大なるエーゲ海文明展(写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」)

場所:長寧区愚園路735号

料金:無料(予約が必要)

期間:3月9日まで

2. 外灘の圓明園アパート:Chaotic Nature

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圓明園アパート(写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」)

圓明園アパートは1904年に建設され、上海の初期のイギリス式アパートの一つです。典型的なイギリスのクイーン・アン様式の建築物で、赤いレンガ塀と彫刻レンガが白く塗られた部分と強いコントラストを生み、建物の豪華さと精巧さを体現しています。2022年に修繕された後、圓明園アパートはアート展、ホーム用品バイヤー店、飲食店などが一体化された場所となりました。歴史的建築物と都市空間、アートがここで融合されています。3階にあるSohe Galleryでは、現在「Chaotic Nature」というテーマ展が開催されており、アーティストたちがアートの視点から混沌たる自然への解釈を物語っています。

場所:上海洛克・外灘源(Rockbund)圓明園路115号圓明園アパート3階

料金:無料(予約が必要)

期間:3月5日まで(毎週火曜日から土曜日)

3. ドレイモンド住宅:上海老字号(老舗)ブランド展

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ドレイモンド住宅(写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」)

ドレイモンド住宅(徳莱蒙徳住宅)は、元々19世紀末から20世紀初頭にドレイモンド弁護士の住宅でした。ここはかつて上海光明集団のオフィスであり、2022年に「華山263号老字号(老舗)ブランド館」に改築されました。こで100以上の上海の有名なブランドの歴史を展示しており、例えば中国の有名ブランドである光明(乳製品メーカー)、ホワイトラビット(中国で最も有名で人気のあるキャンディ)、回力(靴業界)などです。また、ここで民族工業の百年の変遷を学ぶこともできます。

場所:上海市静安区華山路263弄7号

料金:無料(予約が必要)

4. 歴峰双子別荘:「紙上の珠玉」

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歴峰双子別荘(写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」)

歴峰双子別荘(リシュモン双子別荘)は1921年に建設され、2008年に国際ファッショングループのリシュモン(Richemont)グループが改築した建築物で、2009年にユネスコアジア太平洋文化遺産保全賞を授与されました。2023年に再び修繕され、フランスからのレコールジュエリーのアートセンター(上海)として利用されています。現在、「紙上の珠玉:ジュエリーデザインの源を遡る」という展覧会が開催されており、1760年代から19世紀、そして東洋芸術からインスピレーションを得た「アールデコ」時期までの多くの貴重なジュエリーのデザインの下絵が一般公開されています。Lalique、Veverなどの有名な工房の設計図、およびPaille、Brédillard、Hatot、Mellerio - Borgnisなどの巨匠の作品があります。双子別荘の階段の回転空間は人気の写真撮影スポットです。別荘の庭園は東洋と西洋の庭園芸術のスタイルを融合し、海派建築と庭園の美しさを十分に体現しています。

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「紙上の珠玉」展(写真・WeChat公式アカウント「楽游上海」)

場所:上海市黄浦区淮海中路796号

料金:無料(予約が必要)

期間:3月30日まで

出典:WeChat公式アカウント「楽游上海」